週刊宇宙ビジネスニュース2017.02.27-03.05

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2018年に民間人を乗せて月を目指す、スペースXの「ドラゴン2」宇宙船イメージ図
Image:SpaceX

先週、次のような報道がありました。

トランプ政権、19年にも有人で月往復 前倒し検討指示 読売新聞
http://www.asahi.com/articles/ASK2T2526K2TUHBI004.html

そして数日後、イーロン・マスクがCEOを務めるスペースXは、2018年に民間人を乗せて月に送る計画を発表しました。ともに開発途中の「ファルコン・ヘヴィ」ロケットに、「ドラゴン2」宇宙船を搭載して打ち上げる予定です。

スペースXに続くように、Amazonの創業者ジェフ・ベゾスがCEOを務める「ブルー・オリジン」は、物資の月への宅配でNASAに協力しようとしていることがワシントン・ポスト紙で報じられました。2016年9月に同社が発表した超大型ロケット「ニュー・グレン」を用いると見られています。こちらのニュー・グレンも開発途中の機体です。

どちらの企業も開発途中の機体を用いるとされていますが、まだ試験打ち上げすら行われていません。このような状況下で、特にスペースXの計画では約2年以内に有人月旅行を予定しており、やや実現が困難な計画のようにも思えます。
なお、イーロン・マスク、ジェフ・ベゾスの両者はドナルド・トランプ氏が大統領に就任する前に開いた戦略・政策フォーラムに参加しており、それ以降もトランプ氏と会談しています。トランプ政権の有人打ち上げ発表後、立て続けに計画を発表した彼らの動向には今後も注目です。


先述したスペースXの発表を、イーロン・マスクは以下のようなツイートで公表しました。

そのまま訳すと「私を月に連れて行って」「いいよ」といった意味になります。ところで『Fly me to the moon』というタイトル、どこかで聞いたことがありませんか?そう、1995年から96年にかけて放送されたアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングテーマなんです。しかし、この歌には別のもっと重要な意味があります。

実はアポロ11号とともに月に降り立ち、初めて月面上でかけられた歌でもあるのです。1969年、人類が初めて月面に着陸したアポロ11号とともに、歌の録音テープも月へ行きました。この事実を知った後で先ほどのツイートを見返すと、彼の発言の意図がよくわかりますよね。今回の計画への想いが伝わってきます。


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