「DoD」って何の略? 第7回「今週のSPACE ENGLISH」


英語が苦手で最新の宇宙ビジネス情報をキャッチするのに四苦八苦。そんな宙畑編集部員T.N.と一緒に、宇宙ビジネスで使用される英単語を学ぶ本連載。

今週は5/6~5/12の7日間で『SpaceNews』内で最も頻繁に出現した英単語(※これまでに同連載でご紹介した英単語を除く)を10個ご紹介します。

それではさっそく、Let’s 今週のSPACE ENGLISH!!
   
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
集計対象記事:『SpaceNews』で該当期間に公開された記事のすべて
集計期間:2018/5/6~2018/5/12
※()内の数字は該当期間の登場回数です
      

1.falcon(54)

スペースXのロケット「Falcon 9 Block 5 (ファルコン9 ブロック5) 」の初の打ち上げについて度々記事になっていたため、「falcon」が今週の最頻出英単語にランクイン。

ちなみに、「falcon」の命名の由来は『スターウォーズ』シリーズに登場する宇宙船「Millennium Falcon(ミレニアム・ファルコン)」とのこと。
   

2.stage(43)

段、段階。今回この英単語が頻出した要因も「Falcon 9 Block 5」の打ち上げである。

「Falcon 9 Block 5」では、ロケットの第1段、つまり、「first-stage booster」の再利用可能回数が改善されており、度々話題に上がっていたのだ。
   

3.block(40)

かたまり、積み木、区画……と様々な意味を持つ英単語だが、今回頻出した要因は上の2つの英単語と同じく「Falcon 9 Block 5」である。この場合のブロックの意味はほぼバージョンの意味に近く、スペースXの内部ではほとんどヴァージョンと同じ様な意味合いでブロックナンバーを使っていたようだ。

ちなみに、今回の話題とはあまり関係ないが、(ロケット基地、ロケットの発射管制棟などの)鉄筋コンクリートの建物を「ブロックハウス」と呼ぶこともある。
   

4.musk(35)

スペースX社の共同設立者およびCEO、「Elon Musk(イーロン・マスク)」のファミリーネーム。昨今の宇宙ビジネスの話題でイーロン・マスク、スペースXの名前を見ないことはない。今回も上位3つの英単語を独占したことでもその影響力が分かるだろう。

宙畑でもイーロン・マスクの野望について何度か取り上げているが、イーロン・マスク初心者の方にはまずは「ファルコンヘビー、宇宙へ~打ち上げの見所と今後の展望~」をご覧いただきたい。
   

5.dod(29)

「United States Department of Defense = アメリカ合衆国国防総省」の頭文字をとったもの。

これまでの「今週のSPACE ENGLISH」でも度々登場したように、宇宙ビジネスと安全保障・防衛は密接な関係があるため、DoDはしばしば見かける。
   

6.work(29)

作業。研究。「work is ongoing to ~ = ~の作業が進行中である」という使用例があった。

また、今回は登場していないが、宙畑の英語堪能なメンバーによると「work breakdown structure(WBS) = 複雑な作業を詳細なworkに分けてプロジェクトの進捗を管理する手法」という言葉も宇宙関係のプロジェクトではよく使われるらしい。
   

7.house(29)

家……?と思いがちだが、SpaceNewsに登場するこの英単語の意味はもっぱら「アメリカ合衆国下院」である。

第5回に登場した「bill(法案)」と合わせて、「House bill = 下院法案」、また、「the House Appropriations Committee = 下院歳出委員会」という使用例があった。
   

8.commerce(28)

商業。今回頻出した要因は「United States Department of Commerce = アメリカ合衆国商務省」の話題が上がったから。商務省は名前でも想像がつくように、日本で言うところの経済産業省にあたり、アメリカにおける経済成長を担う官庁である。
   

9.panasonic(25)

パナソニック。1917年に松下幸之助氏が大阪府の借家で電球用ソケットの製造販売を始めたことが起源の日本の電機メーカー。

今回『SpaceNews』の頻出英単語として出てきた要因は米国の子会社「Panasonic Avionics(パナソニック アビオニクス)」が米政府に総額2億8060万2830ドル93セント(約307億円)の制裁金を支払うことになったという発表についてである。

「Panasonic Avionics」は航空機の機内エンターテインメント(IFE)システムなどを提供しており、2007年に中東の国有航空会社の契約を監督していた政府職員への贈賄を行っていたと発表がなされていたのだ。
   

10.department(24)

省。今回は既出の「United States Department of Defense」「United States Department of Commerce」のほか、「United States Department of Justice =アメリカ合衆国司法省」も登場した。

「the House(下院)」の件しかり、アメリカにおける統治の仕組みは「SpaceNews」を読み解くためには必要な教養のようだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
以上、第6回「今週のSPACE ENGLISH」いかがだったでしょうか。

次回の「今週のSPACE ENGLISH」は5/27(日)に5/13(日)~5/19(土)に公開された「SpaceNews」記事の最頻出英単語TOP10(これまでに紹介した英単語は除外)をご紹介します。

これまで英語が苦手でなかなか海外の宇宙ニュースを敬遠していたという方も、「今週のSPACE ENGLISH」で少しずつ宇宙英単語を学んで海外の宇宙ニュースにチャレンジしてみましょう!
   
執筆者:トウモロコシ担当T.N.
※これまでの「今週のSPACEENGLISH」はこちら
   
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