宇宙ステーションが小型衛星の玄関口に?

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ISSにドッキングされたエアロック(図の中央)のイメージ
Image Credit: NanoRacks

拡がる宇宙へのアクセス

2月6日、NanoRacksBoeingと商用エアロック*1を共同開発することを発表した。また、両社はISS*2における小型衛星放出のプラットフォームを想定しており、小型衛星開発に取り組む民間企業にとっては、今後の打上げ機会の増加が期待できる。

エアロックが導入されれば、現在のアクセスルートとなっているISS上の「きぼう」日本実験棟のエアロックを通れなかった大型サイズの衛星の放出も可能となる。また、衛星のパーツを運び込むことにより、ISS上の宇宙飛行士による衛星の組み立ても可能となる。エアロックは、2019年のISSへ打上げられる予定である。

宇宙ステーションのビジネス展望

ISSから放出される小型衛星は、地球低軌道に投入され、民間企業によりリモートセンシング分野等を目的として利用されることが多い。小型衛星利用が発展している昨今の状況から、これらの小型衛星を放出するためのプラットフォームを整備することは、打ち上げ機会を待つ小型衛星も多い昨今の状況からニーズがある。NanoRacksとBoeingにとっては、市場での安定した立ち位置に一歩先立った動きと言えるだろう。

今週の英語フレーズ

This partnership is an important step in the commercial transition we’ll see on the ISS in the coming years.

「このパートナーシップは、今後のISSにおける商用化への重要なステップである。」

用語解説

*1 エアロック:気圧の異なる場所を人や物が移動するときに、隣り合う室内の圧力差を調節する機能を持つ出入り口として使用する通路あるいは小部屋。「きぼう」のエアロックは物資専用の出入り口で、人が出入りすることはできない。
*2 ISS:International Space Station (国際宇宙ステーション) の略。

出典元

2017/02/06, SpaceNews, NanoRacks, Boeing partnering on ISS airlock with spinoff potential,
http://spacenews.com/nanoracks-boeing-partnering-on-iss-airlock-with-spinoff-potential/

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