Amazonを宇宙にまで拡大Jeff Bezos発の月面宅配サービス

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Blue Origin CEOのJeff Bezos氏、西部テキサスに 構えるNew Shepard発射施設を見学
Image Credit: The Washington Post

今や日本でも多くの利用者がいるAmazonの宅配サービス。慣れ親しんだ既存の事業を拡大し、地球外での移住生活実現を目指しているBlue Originが注目を集めています!

アメリカの宇宙開発動向

NASAの最新動向に合わせ、多くの宇宙アントレプレナー*1月への長期移住を目標に様々な事業を提案しているという。また、60年代から70年代前半にかけてアメリカ全土を賑わせたアポロ計画に続き、宇宙事業を通してより効果的な政治戦略を図るトランプ政権。宇宙ビジネス業界は、有人月面着陸に前向きな政府からの援助を見据え、活動の幅を広げている。

Amazon創設者が立ち上げる宇宙ベンチャーが目指す未来

Blue Origin CEOのJeffrey P. Bezos氏が、現在NASAとトランプ政権に提案中の月面探査事業もそのうちの一つ。Amazonのような宅配サービスとして、月面上の実験や長期滞在に要する備品を着陸船を装備した月面探査機に乗せ、クレーターまでの運送を目指す。使用される探査機Blue Moonは約4トンの物資を運び、ULA製のAtlas VやBlue Origin製のNew Glenn等の既存ロケットをより優れた機能が装備される予定だ。

1月4日にNASA及びトランプ政権に提案された本プロジェクトは、有人飛行より貨物輸送を重視。アポロ計画では「旗と足跡」だけを月に残して帰還したことに対し、Blue Originは本格的な月面移住を目指している。また、月面探査の実験及び備品の運送という一機二役を担う予定の着陸船は、初着陸で月面氷サンプルの採取活動を行うなど様々なミッション実施を目指す。

宇宙ベンチャーとNASAのコラボレーションが必須

2020年7月には本事業の始動が可能だとBezos氏は語る中、NASAからの協賛を得てこそ実施できる計画だと念を押す。「弊社の液体水素に関する専門知識及び着陸技術を用いることで、最速で月面着陸計画を成功させることができる。NASAと共にこのプロジェクトに投資できることを楽しみにしている。」という。

「Blue Moonは費用効果のある物資輸送を目指していて、このようなサービスは月面移住計画に向けて必要不可欠となるであろう。」とBezos氏は語る。

今週の英語フレーズ

A permanently inhabited lunar settlement is a difficult and worthy objective.

月面移住生活の実現に向けて課題は多くある一方、我々にとって非常に有意義な目標だ。

用語解説

*1 アントレプレナー: 起業家

出典元

2017/03/02, The Washington Post, An exclusive look at Jeff Bezos’s plan to set up Amazon-like delivery for ‘future human settlement’ of the moon, https://www.washingtonpost.com/news/the-switch/wp/2017/03/02/an-exclusive-look-at-jeff-bezos-plan-to-set-up-amazon-like-delivery-for-future-human-settlement-of-the-moon/?utm_term=.bca7061ce051

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週刊宇宙ビジネスニュース 2017年3月8日