イギリスは宇宙ベンチャー誘致を狙う!

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12/7、ここRutherford Appleton Laboratory(RAL)で開催された学会でイギリス宇宙機関のCEOであるGraham Turnockは「我々は多くのスタートアップを求めている」と語った。
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技術的な支援と積極的な投資で、宇宙ベンチャーを誘致

イギリスが世界中の宇宙スタートアップを集めようとしている。2030年までに自国の宇宙産業が世界市場の10%をコントロールできるようになるという野心的な目標を立てている。

この目標を達成するために、すでに自国にある企業を育てたり、新しい会社を作ることを支援すると同時に、アーリーステージ(起業直後)の投資を提供することで、イギリス以外で起業した会社をイギリスに呼び込もうとしているのだ。

政府へのアクセスのしやすさとファイナンスが魅力

Orbital Micro Systemsはコロラドで起業し、今年の6月にイギリスに移転してきた。イギリス産業推進機構は彼らのコーヒー缶サイズのマイクロ波放射計の開発に2.3億円を提供した。

Orbital Micro SystemsのCEOであるWilliam Hosackは政府へのアクセスの良さをイギリスに移転した主な理由として挙げた。また、提供される資金のレベルもアメリカとは異なるという。

Hosack曰く「アメリカでNASAからの打ち上げ支援を得ようと思ったら、申請プロセスだけで1年はかかる。コミュニケーションも限られている。ここ(イギリス)ではもう少し早いし、透明性が高い。」

小型衛星による地球観測のスタートアップへの投資熱の減少

過去30~40年、イギリスは多くのブレインが北アメリカに流出してきた。実際、多くのイギリス発のスタートアップも、アメリカの方が資金を得やすいと信じている。

しかし、Hosackは小型衛星による地球観測のスタートアップへの投資熱は5年前からかなり落ち込んできていると指摘する。投資家は以前より成熟し、実証された技術を望んでいるという。

宇宙ビジネスは依然として「どのように生き残るか」という段階の企業が多く、軌道上での結果を出すことが投資家からは求められている。

今週の英語フレーズ

The investors are now looking for more mature and tested technologies than they were willing to fund before.

投資家は以前よりも成熟し、実証された技術を探している。  

  

 

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出典元

2017/12/08,SPACENEWS, UK aims to become space startup haven to achieve growth target,
http://spacenews.com/uk-aims-to-become-space-startup-haven-to-achieve-growth-target/