2019年、民間の力で月に着陸 第33回 「今週のSPACE ENGLISH」

英語が苦手で最新の宇宙ビジネス情報をキャッチするのに四苦八苦。そんな宙畑編集部員T.N.と一緒に、宇宙ビジネスで使用される英単語を学ぶ本連載。

今週は10/29~11 /5の7日間で『SpaceNews』内で最も頻繁に出現した英単語(※これまでに同連載でご紹介した英単語を除く)を5個ご紹介します。

それではさっそく、Let’s 今週のSPACE ENGLISH!!
   
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
集計対象記事:『SpaceNews』で該当期間に公開された記事のすべて
集計期間:2018/10/29~2018/11/5
※()内の数字は該当期間の登場回数です

1.skynet(39)

【固有名詞】英国軍が運営している衛星プログラム

英国軍ではskynet 6衛星の打ち上げの計画を進めています。このskynet 6は、AIRBUSが打ち上げたskynet5という衛星に続くものです。2025年から2040年における英国軍が要求する衛星通信のニーズに合わせて打ち出された計画です。

MUOS
skynet-6
CREDIT:Airbus

しかし、開発は難航しているようです。

この理由として挙げられるのが、民間企業による通信衛星サービスの盛り上がりです。現在、民間では低い軌道に多くの衛星を投入して全球的に通信網を確保する衛星通信サービスの提供が盛んになってきています。

一方、skynetは従来通りの静止軌道への衛星の打ち上げを予定しています。民間サービスの新たな展開に、skynetがついていけるのかという懸念が開発の進捗を遅らせているようです。

■参照サイト(原文)
HTS, megaconstellations feed UK indecisiveness about Skynet 6 program

2.mod(20)

【名】 Ministry of Defense の略。国防省

その他宇宙ビジネスの話題でよく登場する省庁の略称について紹介します。

Ministry of Defense          [MOD]   国防総省
Ministry of State   [MOS] 国務省

ちなみに、意味は同じですが、Ministryは英国や日本でとDepartmentは米国で利用されるようです。

■ 参照サイト(原文)
UK MoD still undecided on how to procure satellite communications

3.lander(17)

【名詞】着陸船

Google Lunar X Prize(GoogleがスポンサーとなりXプライズ財団によって運営された民間企業を対象とした月面無人探査コンテスト)でのライバルとされた2チームが、2019年のうちに打ち上げ可能な商業月面着陸船の開発をし続けているようです。

そのチームとは、PTScientistsTeam Indusの二つです。これからより多くの探査機の打ち上げを実施したいPTSの最初のミッションとして、この月面着陸船の開発を進めています。アポロ17号のミッション後約50年間残されている探査機の状態の調査を掲げています。

一方、Team Indusは月面に500キログラムを運べるZ-02という大きな着陸船の開発を行っています。

また、Team IndusはNASAが運用するCPS(commercial Payload Services)という計画に参加する意向を示していますが、具体的な動きに関して言及していません。

■ 参照サイト(原文)
Former Google Lunar X Prize teams still working on lunar landers

4.Fred Kennedy (17)

【人名】アメリカ国防省の技術戦略局(Defense Advanced Research Projects Agency’s Tactical Technology Office)のディレクター

彼が話題に上がったのは11月5日にSMiが主催して行われカンファレンスにてコメントしたことについてです。
DARPAは宇宙に関する組織を発展させるためのDRPAの努力と、新しい技術への投資の意向は軍の宇宙ビジネスでは今までのようなやり方ではうまくいかないという考えの表れだと示唆しました。

DARPAは小型ロケットの技術競争の促進を進めており、さらにRSGS(Robotic Servicing of Geosynchronous Satellite)を開発するプログラムも計画しています。こちらは、米国政府と協力して、静止軌道衛星の運用ミッションを実証することを一つの目的としているものです。

■ 参照サイト(原文)
Space Force reorganization could raise profile of DARPA’s space missions

5.muos(15)

【固有名詞】Mobile User Objective Systemの略。

MUOS
MUOSのコンセプト図
CREDIT:LOCKEHEED MARTIN

Lockheed Martin社が開発したモバイル向けの高周波数を用いて通信する通信システムです。
このネットワークは5つの衛星と4つの地上通信局からなっています。5番目の衛星はアメリカの軍が海上および航空業務のサポート等、防衛分野において利用されています。

今回話題になったのはこのMUOSにカナダが軍用としてのアクセスを要求しているということについてです。MUOSを利用するためにLockheed Martin社に数百億円を支払うことでカナダの議会は合意したようです。

■参照サイト(原文)
Canada seeks buy-in for access to U.S. MUOS satellite system

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
以上、第33回「今週のSPACE ENGLISH」いかがだったでしょうか。

次回の「今週のSPACE ENGLISH」は11/28(水)に11/5(日)~11/19(土)に公開された「SpaceNews」記事の最頻出英単語TOP10(これまでに紹介した英単語は除外)をご紹介します。

これまで英語が苦手でなかなか海外の宇宙ニュースを敬遠していたという方も、「今週のSPACE ENGLISH」で少しずつ宇宙英単語を学んで海外の宇宙ニュースにチャレンジしてみましょう!
   
執筆者:ラディッシュ担当M.S.
※これまでの「今週のSPACEENGLISH」はこちら
   
【宙畑おすすめの宇宙ビジネス入門記事】
宇宙ビジネスとは~業界マップ、ビジネスモデル、注目企業、市場規模~
2017年宇宙ビジネス業界で何が起こったか
人工衛星を利用した地球の調べ方
日本の宇宙産業が10年遅れた理由、宇宙ビジネス≒ロケットじゃない

【宙畑のSNSアカウントをフォロー】
Twitterアカウントでは宙畑の最新記事や、国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑メンバーの視点交えてつぶやいています。