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GPSを強化?新たに打ち上げられるPNT衛星とは? 第42回「今週のSPACE ENGLISH」

米国空軍は実験としてNTS3衛星を打ち上げ予定。Vegaロケットの開発は順調で、現在VegaCロケットの製造に取り組んでいます。

英語が苦手で最新の宇宙ビジネス情報をキャッチするのに四苦八苦。そんな宙畑編集部員TN.と一緒に、宇宙ビジネスで使用される英単語を学ぶ本連載。

今週は、3/3~3/17の14日間で『SpaceNews』内で頻繁に出現した英単語(※これまでに同連載でご紹介した英単語を除く)を5個ご紹介します。

原文の記事について、記者(TOEIC600点)が読むのにかかった時間と記者の私見による難易度を三ツ星で記載しています。

読者の皆様もお時間のある時にぜひぜひ英語で生の情報を得ることにチャレンジしてみてください!

それではさっそく、Let’s 今週のSPACE ENGLISH!!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
集計対象記事:『SpaceNews』で該当期間に公開された記事のすべて
集計期間:2019/3/3~2019/3/17
※()内の数字は該当期間の登場回数です

1.SLS(70)

Space Launch Systemの略。NASAが開発中の大型打ち上げロケットです。

ロケットSpace Launch Systemの打ち上げイメージ Credit : NASA

Orionというスペースシャトルの代替の宇宙船はこのSLSに搭載予定でした。
しかし、SLSではなく、商用のロケットに搭載することが検討されていることが明らかになりました。
この理由として挙げられているのが、SLSの開発の遅延です。さらに、2020年以降に予定されていたSLSの改良版のロケットの開発も延期されるようです。

NASAの責任者である、Bridenstine氏はこれを受けてSLSが必要なのかどうかも含め、今後の対応に関して検討していく必要があるとコメントしました。

■原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

🕒時間 37min.
👑難易度 ★★★

Bridenstine氏はSLSへの取り組みを継続するのか

2.vega(34)

vega rocket。ESA(欧州宇宙機関)が低軌道用人工衛星打ち上げのために開発したロケットです。

Vegaロケット Credit : Arianespace

Vegaロケットを製造しているのは、Avioという会社です。今年は、Vegaロケットを利用した4つの衛星の打ち上げに成功しました。これによって、2018年の売上高が昨年に比べ13%上昇したことが報じられています。

さらに、Avioは現在のVegaロケットよりも700㎏多く運搬できるVegaCロケットを開発していることを明らかにしました。

今後の展開にも注目していきたいですね。

■原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

🕒時間 30min.
👑難易度 ★★

Vegaのロケット製造業者であるAvioは収益の急上昇を見せ、新しいロケットの開発を進めている

3.nts(28)

Navigation Technology Satellite 3の略称。

一番右がNTS-3 Credit : Lt. Jacob Lutz, AFRL Space Vehicles Directorate

米国空軍はGPSによって提供されたPNT(Positioning Navigating Timing system)といわれる、人工衛星から発信される信号を利用して衛星の位置や、姿勢の情報を得て、衛星の状態をコントロールする機能の強化を目指しています。

そこでNTS3という衛星が実験用のPNT衛星として製造されることが決まりました。GPSとの通信を強化された衛星で、国の防衛に利用されるようです。
この製造を行うのは、Northrop Grummanという会社です。

NTS3は1250キログラムで、従来のGPS衛星に比べ、軽量化が実現できていることが大きな特徴といえます。

■ 原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

🕒時間 40min.
👑難易度 ★★

空軍実験NTS-3、GPSへの道を指し示す

4.asiasat(27)

AsiaSatという香港を本拠地に通信衛星の運用を行う企業です。

AsiaSatは3年連続の増収を記録し、2018年は1億8370万ドルの売上高を達成しました。2017年に比べ、6.5%と大幅に上昇したことが明らかになりました。

現在、衛星通信を行うなかで、周波数領域が足りないことが問題になっています。そこで、今注目されている5GネットワークをCバンドの一部で利用できるようにする提案がありました。

しかしそれについて、すでに米国が先導しているようで、AsiaSatが参入していくのかはいまだ検討中のようです。

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🕒時間 45min.
👑難易度 ★★★

AsiaSatの収益は増加したが、地域Cバンドには慎重

5.NOAA(26)

National Oceanic and Atomospheric Administrationの略です。米国商務省の機関の1つで、アメリカ海洋大気庁と呼ばれています。

ここでは、海洋と大気に関する調査、研究を専門的に行っています。

今回話題となったのがNASAが打ち上げたGOE-17という気象衛星の異常についてです。

GOE-17
Credit : Lockheed Martin

この異常を調査しているのがNOAAで、冷却している際、観測装置の赤外線チャネルの性能を低下させていることが明らかになりました。
赤外線チャネルが作動していない場合もあったようです。

対応については検討中とのこと。これからの展開にも目が離せないてますね。

■原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

🕒時間 30min.
👑難易度 ★★

NOAAとNASAがGOES-17機器の問題を調査するための委員会を設立

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
以上、第42回「今週のSPACE ENGLISH」いかがだったでしょうか。

これまで英語が苦手でなかなか海外の宇宙ニュースを敬遠していたという方も、「今週のSPACE ENGLISH」で少しずつ宇宙英単語を学んで海外の宇宙ニュースにチャレンジしてみましょう!

執筆者:ラディッシュ担当M.S.
※これまでの「今週のSPACEENGLISH」はこちら

 

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