宙畑 Sorabatake

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Starlabに米データ分析企業Palantirが参画。軌道上の作業効率化や微小重力環境のモデル化も【宇宙ビジネスニュース】

【2024年6月24日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

6月20日、商業宇宙ステーションStarlabの構築を目指すStarlab Spaceは、戦略的パートナーとして新たにPalantir Technologies(パランティア・テクノロジーズ 以下Palantir)を迎えたことを発表しました。

Starlab SpaceはVoyager SpaceとAirbusが設立した合弁会社で、2024年4月に三菱商事、6月にカナダ企業MDA Spaceが参画を発表しました。

Palantirは、イーロン・マスク氏とともにペイパルを立ち上げたピーター・ティール氏らが2003年に創業したアメリカの大手データ分析企業です。諜報機関向けにテロ対策や犯罪捜査に利用されるソフトウェア、民間企業向けにビックデータを統合管理するソフトウェアなどを提供しています。

Starlab Space とPalantirは、デジタルツインとAIを用いてStarlabの業務の効率化を図ります。Palantirの技術により、運用コストの削減やStarlabのクルーの軌道上での作業の最適化、機体のメンテナンスの予測によるコンポーネントの寿命延長が期待できるほか、地上では微小重力環境をモデル化し、打ち上げ前の分析を行うことで、軌道上での研究の最適化を目指すということです。

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参考

Starlab Space Announces Strategic Partnership with Palantir Technologies, Inc.

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