宙畑 Sorabatake

企業人インタビュー

「研究への情熱が、すべてのキャリアを繋いだ」インドネシア出身エンジニアがSynspectiveで衛星開発を行うまでの軌跡

インドネシア出身でJAXAを経てSynspectiveでSARアンテナを開発するAkbarさんに、日本で働く理由とSynspectiveで働く魅力についてたっぷりお話を伺いました。

宙畑では本記事を第1回として、日本の宇宙企業で働く海外出身の人材に焦点を当てたインタビュー連載「Global Talents in Japan’s Space Companies」をスタートします。

今、日本の宇宙産業は官民ともに急速に拡大局面にある一方で、宇宙人材の不足が課題として上がっています。そして、宇宙産業の拡大は国内にとどまらず、国際競争が激化する一方で、共創もより重要な時代となっています。そのようななか、数ある国や企業の中から「日本で働くこと」を選んだ海外出身の方が、日本企業で多く活躍されています。

本連載「Global Talents」では、海外の方から見て、日本の宇宙産業・日本企業はどのように見えているのか。また、実際に働いてみてどのように感じられているのか、お話を伺います。また、本記事が海外の読者に向けて「日本の宇宙ビジネスで働く」という選択肢を具体的にイメージできる一助となることを願っています。

本連載の一人目としてお話を伺ったのは、インドネシア出身で、千葉大学で博士号(工学)を取得し、JAXAでの5年間の勤務を経て、現在はSAR衛星スタートアップ・Synspectiveでアンテナシステムの開発を手がけるPrilando Rizki Akbar(プリランド・リズキ・アクバル)さんです。

Akbarさんはインドネシアの大手通信会社でキャリアを積み重ねていたところから、研究の道を極めるために来日。博士課程からJAXA、そして内閣府の国家プロジェクト「ImPACT」を経て、自身が開発を主導したアンテナ技術がそのまま搭載されるSynspectiveへ。「研究への情熱」でキャリアを切り拓いてきたAkbarさんが語る、日本の宇宙産業の魅力と多国籍チームで働くリアルをお届けします。

(1)「日本の技術セクターは常に進化し、イノベーションを生み出している」通信大手を辞めて博士課程に専念した決断

宙畑:本日はよろしくお願いします。まずは、Akbarさんのご出身と、大学時代の専攻から現在に至るまでのキャリアについて簡単に教えてください。

Akbar:私はインドネシア出身で、大学はSTT Telkom(現Telkom University)という通信系の大学で電気工学を専攻しました。卒業後は、インドネシアでも最大級の通信会社であるSatelindoに入社しました。その後Satelindoは、同じく大手通信会社のIndosatに吸収合併されました。

宙畑:インドネシアでキャリアをスタートしたのち、どのような経緯で日本に来られたのでしょうか。

Akbar:インドネシアでプロフェッショナルとしての経験を積むなか、さらに研究を深めたいと考えるようになりました。そこで、休職をして、日本でさらに研究を進める道を選び、千葉大学大学院の融合科学研究科に入学しました。専攻は情報科学で、特にリモートセンシングを研究テーマにしています。

日本を選んだのは、当時から日本が世界でも有数の宇宙先進国として知られていたからです。インドネシアで働いていた頃、日本の衛星打ち上げのニュースをよく追っており、その規模と継続性に強く感銘を受けました。研究や技術開発がいかに手厚く支援され、優先されているかを実感したのです。長期的な投資が宇宙科学とイノベーションの発展に注がれていることに、心を動かされました。

宙畑:Indosatで既にキャリアを築かれていた中で、日本の大学院に進学するというのは大きな決断だったのではないでしょうか。

Akbar:修士課程に進んだこともそうですが、修士課程を修了した後、そのまま博士課程に進学したことも大きな決断でした。当時のIndosatの社内規定では、社員が2年を超えて休職することは認められていませんでした。そのため、「インドネシアに帰国して企業でのキャリアを再開するか」「日本に残って博士課程に専念するか」、どちらを選ぶのかという岐路に立たされることになりました。

非常に難しい決断だったのですが、研究という営みそのものが楽しく、新しい知識を生み出していくプロセスに強く心を惹かれている自分に気づいていました。最終的には退職を選び、博士課程に完全にコミットすることになりました。

宙畑:「研究への情熱」が、安定したキャリアを上回ったのですね。その後、Synspectiveで働かれることになった経緯についても教えていただけますか?

Akbar:博士号を取得した後、JAXA(宇宙航空研究開発機構)に5年間勤務しました。その後、慶應義塾大学で1年間研究を行い、そして現在のSynspectiveに移って今に至る、という流れです。

宙畑:JAXAでの勤務経験もあるのですね。あらためて、数ある選択肢の中で、日本で研究者・エンジニアとしてのキャリアを築き続けることを選ばれた理由は何だったのでしょうか。

Akbar:大きく2つあります。1つ目は、日本の技術セクターが常に進化し続けていて、イノベーションを生み出す風土があること。研究者として自分の専門分野をさらに深めたいと考えた時に、日本はとても魅力的な環境でした。

もう1つは、日本で出会った先輩研究者の方々の存在です。皆さん、惜しみなく自分の専門知識を共有してくださり、丁寧にメンタリングをしてくださいました。先輩研究者から直接学び、共に研究を進められる環境こそが、私にとって長期的なキャリアを日本で築こうと思わせた決め手です。

研究者として成長し続けられる環境、そして信頼できる仲間がいる環境。この両方を満たしてくれたのが、私にとっては日本でした。

Synspectiveの小型SAR衛星量産工場「ヤマトテクノロジーセンター」内の様子。Akbarさんが現在、SAR衛星のアンテナシステム開発に取り組む現場でもあります。 Credit : Synspective

(2)「宇宙の研究者は、プロジェクトや機関をまたいで再び出会う」日本に留まりSynspectiveを選んだ理由

宙畑:先ほど日本で長期的なキャリアを築きたいと考えられている理由についてお聞きしました。日本に残るという決断の前に、日本以外の国や企業を選択肢として検討されたことはあったのでしょうか。

Akbar:はい、他の可能性も検討しました。ただ、大学院や前職で進めてきた研究・技術開発を、そのまま続けていきたいという思いが強くありました。宇宙業界のコミュニティは非常に専門性が高く、研究者同士は異なるプロジェクトや機関をまたいで再び出会うことがよくあります。

日本に残るということは、すでに強いプロフェッショナルな関係を築いてきた同僚たちと、そのまま仕事を続けられるということでもありました。積み重ねてきた関係性をそのまま活かせるので、自然な選択でした。

宙畑:積み重ねてきた人間関係そのものが、次のキャリア選択の大きな要素になったわけですね。では、数ある日本の宇宙関連企業の中からSynspectiveを選ばれた理由についても教えていただけますか?

Akbar:JAXAと慶應義塾大学で研究をしていた時期、内閣府主導のプロジェクト「ImPACTプログラム」に参画していました。そのプロジェクトで、私はアンテナシステムの開発を主導するという役割を任されていました。

実は、そのImPACTプログラムで開発したアンテナシステムが、現在Synspectiveの小型衛星に搭載されているアンテナなのです。ですから、Synspectiveへの参画は、以前のプロジェクトで積み上げた専門知識を活かしつつ、即座に貢献できる機会を与えてくれたと考えています。

さらに、Synspectiveは宇宙産業のリーディングスタートアップの一社として、宇宙から地球をより深く理解するための先進技術の開発に真剣に取り組んでいます。その方向性と、私自身が深めてきた専門分野が非常に合致していました。

軌道投入に成功したStriXは10機。Akbarさんが内閣府ImPACTプログラムで開発を主導したアンテナシステムが、StriXシリーズに搭載されています。 Credit : Synspective

(3)インドネシアの宇宙関連の就労機会と教育機会

宙畑:Akbarさんのご出身であるインドネシアでは、宇宙関連の就労機会や教育機会はどの程度あるのでしょうか。

Akbar:政府側では、インドネシアに国家の宇宙研究機関であるインドネシア国立航空宇宙研究所(LAPAN:Lembaga Penerbangan dan Antariksa Nasional)があります。民間企業も、いくつかの組織が立ち上がってきています。ただし、全体として見れば、宇宙分野での雇用機会はまだ限定的です。特に近年は、より広い地政学的な不確実性の影響を受けて、宇宙分野から他業界へ人材が移るという動きも見られます。

一方で、大学教育という観点では、インドネシアには宇宙関連技術の強いプログラムを提供する主要な大学がいくつかあります。私自身、学部時代に衛星通信を専門としていましたが、ここで学んだ基礎が、後のプロフェッショナルとしての仕事の強固な土台になりました。当時学んだ基礎が、今も現場で生きていると実感しています。

宙畑:つまり、母国でも専門知識を学ぶ機会は十分にあった。一方で就労機会には伸びしろがあるということですね。ちなみに、日本で働くことを決めてから、実際に働き始めるまでに、一番大きかった障壁は何だったのでしょうか。

Akbar:宇宙業界でポジションを見つけること自体が、実は最大のチャレンジでした。宇宙分野は他の工学分野と比べても、ポジションの数が相対的に限られています。

宙畑:近年、こうした状況に変化はありましたか? 宇宙分野でのキャリアの機会は、依然として限られているのでしょうか。それとも、以前より広がってきているのでしょうか。

Akbar:宇宙分野でのキャリアの機会は、以前よりも広がってきていると思います。日本では、ベンチャー企業の設立が少しずつ増えてきているのが見て取れます。Synspectiveも、今では大学を卒業した直後の新しいメンバーを迎え入れています。

一方、言語や文化の違いは、私にとって大きな障壁ではありませんでした。キャリアを通じてバイリンガルで国際的な環境で働いてきましたし、宇宙分野の研究者は国境を越えた協業に慣れています。異なるバックグラウンド、さまざまな英語のアクセントを持つ同僚と一緒に働く。宇宙分野には、社会のために知識を前進させるという共通の好奇心に根ざした協力文化があるからです。

宙畑:「言語や文化の違いは大きな障壁ではなかった」というのは、宇宙業界ならではの特徴かもしれないですね。一方で、先ほど最大の障壁として挙げられた「限られた求人」という課題については、解消するには何が最も効果的だと思われますか?

Akbar:宇宙工学のような高度に専門化された分野では、ポジションは限られていて、求められる専門性も非常に特殊です。正直に言えば、これは個人レベルで解消できる問題ではなく、より広い業界の状況や市場の需要に大きく依存します。

私にできた唯一のアプローチは、スキルを継続的に磨き、情熱を持ち続け、機会が現れたときに備えて準備しておくことでした。自分の専門性を強化することと、プロフェッショナルな人間関係を維持することに集中していると、やがて適切な機会が訪れる、という感覚です。

(4)「最初から歓迎されていると感じた職場」チームランチの食文化交流が生む多国籍チームの結束

宙畑:ここからは、実際にSynspectiveでの仕事や環境についてお話を伺えればと思います。まず、Synspectiveの「これは良い」と感じていることを教えていただけますか?

Akbar:Synspectiveは、私のような海外出身のスタッフにとって、本当に歓迎される環境を提供してくれていると感じています。そして、この文化の起点は、CEOの新井さんのリーダーシップにあります。新井さんは従業員に対して強い信頼を置き、パフォーマンスとウェルビーイングの両方を支える柔軟な働き方を推進しています。その姿勢は、自立性、責任感、そして継続的な成長を後押ししてくれるもので、私たちが「より良いプロフェッショナルになろう」と努力するモチベーションになっています。

同時に、私は日本人の同僚たちにも深く敬意を持っています。皆さん、国際的なスタッフに対して一貫して歓迎的で、非常に配慮のある態度で接してくれます。文化や言語の違いを越えて、明確なコミュニケーションと円滑な協業を実現するために、本当に誠実な努力をしてくれるのです。

一方で、私たち国際スタッフの側も、日本の働き方を理解しようと努めています。お互いに歩み寄る姿勢が、チーム内の信頼を強め、尊重し合える職場環境をつくっているのです。

宙畑:「国際的なスタッフが歓迎される」というのは、もう少し具体的にはどういう点に表れているのでしょうか。

Akbar:グローバルな職場では、国際的なスタッフが見過ごされていると感じたり、異なる働き方やワークライフバランスのニーズに企業が十分に応じきれないということも少なくありません。私の経験では、Synspectiveはこの点に非常に注意深く取り組んでいます。会社としてインクルーシブで支援的な文化を積極的に育てようとしており、この取り組みは、組織の長期的な成長にとって不可欠だと私は考えています。

宙畑:想像と違った点や、戸惑ったことはありますか?

Akbar:正直なところ、特に思い当たることはないんです。経営層、スタッフ全員がオープンかつ明確にコミュニケーションを取ってくれるので、誤解が大きな問題に発展する前に防がれています。透明性と相互尊重の文化があるおかげだと感じています。

宙畑:「困惑した点がない」という回答自体が、むしろ職場文化の透明性を裏付けているようにも感じられます。日本人の同僚と働く中で、印象に残っているエピソードはありますか?

Akbar:「チームランチ」というプログラムがあります。月に1回、チームのメンバー全員で一緒にランチを取るんです。その機会に、メンバーそれぞれの母国の代表的な料理を紹介することが多くて、日々の忙しいスケジュールの中で、お互いの文化への理解を深められる貴重な時間になっています。

宙畑:具体的には、どのように進行されるのでしょうか。

Akbar:順番制で、今月は私、来月は別のメンバー、という形で毎月ひとり担当者を選びます。例えば、私の担当月であれば、チームをインドネシア料理のお店に連れて行きます。食事の最中に、他のメンバーから「この料理は何でできているのか」「どうやって作るのか」「この料理の背景にはどんな物語があるのか」といった質問が飛び交うんです。

宙畑:料理そのものだけでなく、その背景にある文化まで話題にするわけですね。

Akbar:そうです。料理の話にとどまらず、食文化の背景まで含めて話し合うことで、チームの距離感が自然と縮まっていきます。

宙畑:ちなみに、インドネシアのご家族やご友人に、ご自身の仕事の内容をお話されることもあるのでしょうか?

Akbar:インドネシアでは、衛星産業のような分野で働いている人が非常に限られているので、詳細に説明しても、多くの場合は伝わりにくいんです。細かく話しても、彼らにとって実用的な情報にはなりませんし、理解するのも難しい。

そのため、シンプルに「地滑りや地殻変動を検知するための画像を提供する衛星会社で働いている」と伝えています。ただし、正確に言えば、私自身の役割は画像を提供する側ではなく、「衛星のコンポーネント、特にアンテナを開発する」側の仕事なんですが、そこまでは踏み込んで説明しないことが多いですね。

宙畑:衛星を「作る側」と「データを届ける側」、どちらも宇宙ビジネスの重要な一部ですが、たしかに一般の方に前者を説明するのはハードルが高いのかもしれません。

Synspective社が提供する斜面不安定性検知のSAR解析画像の例 Credit : Synspective

(5)「自分たちのアイデアが、市場で戦える製品へと形になっていく」スタートアップで次世代衛星アンテナを開発するやりがい

宙畑:ここからは、Synspectiveでの現在のお仕事について、もう少し技術面を掘り下げて伺えればと思います。今、Akbarさんはどのような技術開発に取り組まれているのでしょうか。

Akbar:現在、Synspectiveの小型SAR衛星「StriX」に搭載されているアンテナは、第3世代と呼ばれるものです。そして今、私たちは次世代、つまり第4世代のアンテナシステムの開発を進めています。

宙畑:第4世代は、第3世代と比べてどういった進化を目指しているのでしょうか。

Akbar:ひとことで言うと、より広帯域なアンテナです。市場を見渡すと、競合他社の多くも、より広い帯域を実現しよう(帯域幅が広ければ広いほど、レンジ方向の解像度が高くなり、地上の物体をより細かく見分けることが可能 )としています。

参考記事

宙畑:Synspectiveでの開発で、最もやりがいを感じるのはどのような点でしょうか。

Akbar:基本的に、仕事の性質は研究とよく似ています。ただ、その製品が市場に合っているか、他のプレイヤーと競争できるかを、より慎重に考える必要があります。私がやりがいを感じるのは、自分たちのコンセプト(アイデア)が、市場で通用する製品へと形になっていく過程を見られることです。

宙畑:コンセプトが、市場向けの製品へと育っていくのを見られることが、やりがいなのですね。

Akbar:はい。非常にタフで変化の激しい環境ですが、その分、やりがいも大きいです。

StriXシリーズが25cm分解能で取得した東京駅周辺のSAR画像。 Credit : Synspevcive

(6)「準備と忍耐があれば、機会は必ず訪れる」日本の宇宙企業で働きたい方へのメッセージ

宙畑:ここまでAkbarさんのキャリアや日々の仕事についてお話を伺ってきました。最後に、これから日本の宇宙企業で働くことを考えている海外の方々に向けて、メッセージをいただけますか?

Akbar:海外、特に日本でポジションを獲得することは、決して簡単ではありません。私からのアドバイスは、準備、忍耐、そして回復力を大切にしてほしい、ということです。
業界の需要に合ったスキルと技術的専門知識を、継続的に磨き続けることに集中してほしいと思います。そして、時に疑念を抱く瞬間があっても、目標にコミットし続けてください。

宙畑:「スキルを磨き続ける」というのは、具体的にはどのような領域を意識すべきでしょうか。宇宙業界というと、どうしても理系・エンジニア職のイメージが強いのですが。

Akbar:宇宙工学の中核には電磁気学、信号処理、機械工学、システム設計といった技術的基礎が欠かせません。ただ、宇宙産業はエンジニアだけで成り立つ世界ではありません。

データ分析、開発、法務、財務、会計など、多様な分野の専門家が求められています。最も重要なのは、ご自身の専門性が企業のニーズと合致しているか、そして企業の長期的なビジョンを共有できるかという点です。

準備を怠らず、自分自身を強化し続けてほしいと思います。準備と忍耐があれば、機会はやがて必ず訪れます。

宙畑:技術者だけでなく、ビジネスサイドのプロフェッショナルにも門戸が開かれているわけですね。Akbarさんご自身のキャリアそのものが、このメッセージの重みを伝えてくれているように感じます。本日は貴重なお話をありがとうございました。

(7)Synspectiveの求人情報

現在、Synspectiveではいくつかの職種で求人が募集されています。ぜひ採用サイトをのぞいてみてください。

■宙畑編集部がグッときたポイント

「研究への情熱が、キャリアそのものを設計してきた」ということを、Akbarさんの軌跡から実感したインタビューでした。インドネシアの通信会社を辞めて博士課程に進む決断から、JAXA、ImPACTを経て、自ら主導したアンテナを搭載するSynspectiveへ。「シンスペクティブへの参加は、以前のプロジェクトで積み上げた専門知識を活かしつつ、即座に貢献できる機会を与えてくれた」という言葉に、Akbarさんのキャリアの軸が明確に浮かんできました。

その上で、Akbarさんの「最初から歓迎されていると感じた」という言葉も印象的でした。チームランチでの食文化交流、CEOの新井さんのリーダーシップ、文化や言語の違いを埋めようとする日本人同僚の努力——その積み重ねが、海外スタッフが安心して働ける環境を支えています。このオープンで相互尊重に満ちた文化こそ、Synspectiveの強みなのかもしれません。あわせて、宇宙産業がエンジニアだけでなく、データ分析・ソフトウェア開発・法務・財務・会計など多様な入口を持つ世界であることも、印象に残りました。

日本の宇宙産業には、海外人材が安心して力を発揮できる職場文化と、エンジニアだけでなく多様な入口が生まれています。

本連載「Global Talents」では、今後も日本の宇宙企業で活躍する海外人材を紹介予定です。ぜひ今後も定期的に訪れていただけますと幸いです。

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