【日本初開催】Startup Weekend Tokyo Space イベントレポート

 

【目次】

(1)宇宙ビジネスの種を共有!
(2)議論!コーチング!検証!起業はアクションあるのみ!
(3)3日間の宇宙ビジネスの成果を発表!最終プレゼンタイム!
(4)tartup Weekendが狙うのは、”宇宙ビジネスコミュニティの醸成”

2017年11月3日(金)~11月5日(日)にかけて、Startup Weekend Tokyo Space が開催されました!日本では初開催となる、宇宙“Space”がテーマのStartup Weekend。宇宙への迸る熱い想いが詰まった濃い3日間となりました。

Startup Weekendとは、世界150ヶ国以上で開催されている、週末に54時間かけて参加者が取り組む起業体験であり、挑戦を志向する人たちの集うコミュニティの名前でもあります。

宇宙ビジネスの種を共有!

Startup Weekendでは、毎回イベントの初日はピッチからスタートします!ピッチとは、新しいアイデアを相手に提案するための、1分間程度の売り込みです。(プレゼンとが既製品の強みを伝える目的であるのに対し、ピッチはまだ解決されていない問題やそれに対する解決案を伝えることが目的です。)今回は、14人の参加者がピッチを行いました!

ピッチを行う参加者(参加者の中には、沖縄から来た中学生の女の子も!)
Image Credit: Startup Weekend Tokyo

ピッチのアイデアは、以下のようなものがありました。質疑応答の後、参加者の投票により、その後3日間で実際に取り組むテーマを決定しました。

ピッチででてきたアイディアたち
Image Credit: Startup Weekend Tokyo

そして、以下の5チームが誕生しました!
(1) 地方の課題を、宇宙技術で解決する
(2) 宇宙での娯楽を作りたい
(3) 宇宙レストランを作りたい!
(4) デジタルサイネージの広告を、GPSデータを使って最適化させる
(5) 宇宙の魅力を教育に持ち込む宇宙アカデミーを作る

議論!コーチング!検証!起業はアクションあるのみ!

2日目は初日に投票で決めた5チームで活動開始です!

最初に、ファシリテーターから、少しだけ今後のアクションについてアドバイスがあります。2か目昼のコーチングの案内や最終日のプレゼンでの審査基準だったり、リーンスタートアップの考えの中で重要なMVP(Minimum Viable Product)などの話がありました。

そして各チーム、アクションに移っていきます。
オーガナイザーに、積極的にインタビューをしてくるチームもありました!

チームで徹底的に議論!
Image Credit: Startup Weekend Tokyo

各チームには、コーチングの時間が用意されています。各チームにコーチの方が入って、約20分、壁打ち(ビジネスに関するアドバイス)相手となってくれています。コーチの方々も、自らの宇宙産業での経験を基に、様々なアドバイスをして下さいます。コーチ陣は、宇宙ビジネス関係の会社の代表取締役から大学の準教授まで、多彩なラインナップです!

コーチによるメンタリング
Image Credit: Startup Weekend Tokyo
超豪華!宇宙ビジネスコーチ陣!
Image Credit: Startup Weekend Tokyo

最終日である3日目。
参加者の皆さんは、色々なサイトで情報を集めたり、外で顧客インタビューをしたり、17時の最終プレゼンに向けて必死にアクションを続けます。

最後まで準備に余念がありません
Image Credit: Startup Weekend Tokyo

3日間の宇宙ビジネスの成果を発表!最終プレゼンタイム!

そして、3日目の17時から審査員を前に、各チームが最終プレゼンを行います。

最終プレゼンが始まります
Image Credit: Startup Weekend Tokyo

屋内測位システムを用いた、データ分析&コンサルティング "SPACON"

このチームは「屋外での位置情報は既存の技術で分かるが、屋内での正確な位置情報については分からない」という課題に着目しました。

顧客は、アウトレットなどの大型商業施設を想定して、【IMESという宇宙技術を用いた屋内測位システムで商業施設内での人の動きや滞在時間を取得し、それらのデータを用いて大型商業施設の出店計画を支援する】という事業が、この3日間のアウトプットでした。

学校では普段学べない"宇宙アカデミー"

「17万人以上の生徒が長期欠席者だと言われており、その子供たちに満足する教育が行えていない」という課題に着目しました。

そこで、新たな「学びの場」を必要とする子供たちをユーザーと定め、【既存の学習科目に宇宙を掛け合わせる学習コンテンツを提供する】という事業がこの3日間のアウトプットでした。

また、検証結果として以下の結果が得られたとの事です。
①保護者へのインタビュー
 理科・宇宙を掛け合わせた授業をさせたいという声が最も多かった。
②フリースクール運営者への提案
 長期欠席者の生徒の親御さんも興味をもってくれるのではないかという声を聞けた。

無限大の宇宙エンタメプラットフォーム"FAN in Space"

このチームは、【宇宙に興味のある友達が周囲にいない、宇宙好きが孤独感を感じる。】という課題に着目しました。

VRを実演中
Image Credit: Startup Weekend Tokyo

そこで、国立天文台が開発した既存のソフトであるMitakaを活用した、【Mitaka VR (基本無料プラットフォーム)を開発する事業】が、この3日間のアウトプットでした。コメント機能や宇宙好きコミュ二ティ、ゲームアニメの基地などのエンタメ要素を機能として含むそうです。

ユーザーの宇宙好きは無料で使用でき、顧客としては、宇宙をモチーフにした既存の事業者とリアルな今後の宇宙事業者を想定していました。

衛星データを用いたインフラ監視サービス ”老朽の防人”

このチームは、
①地方インフラに対して適切な補修が実施されない事で、損傷が悪化している。
②橋は全国に70万あり、30万が管理データ不明。
③年間1400箇所が封鎖、5年に1回は近接目視点検が義務つけられたが、地方では困難。

という地方インフラに関する複数の課題に着目しました。

様々な地方インフラの中でも、「橋」と「路面」の保全マネジメント事業に着目。【自社で提供するマップで、橋と路面の損傷具合を監視するサービスを提供し、老朽を予防する事によってトータルコストを削減可能】とする事業が、この3日間のアウトプットでした。

審査員からは、厳しい質問と共に、「衛星データに加えて、地方の人が壊れそうならスマホでアップするといったサービスも組み合わせるといいのではないか?」といったコメントも寄せられました。

宇宙飛行士のストレスを軽減させるVRアプリ“Unipopina”

このチームは、【長期に渡り宇宙で生活する人にストレスがかかる。長期宇宙滞在者の家族が同じ時間を共有できない。】という課題に着目しました。

離れた家族と一緒に食卓を囲めます
Image Credit: Startup Weekend Tokyo

そこで、VRを用いた、【双方向のコミュニケーションを可能とする、宇宙向け遠隔共食サービス】という事業が、この3日間のアウトプットでした。
ユーザーは、宇宙飛行士や宇宙旅行者だけでなく、単身赴任者や独居老人などの地上にいる人々も想定しているのが特徴的でした。

また、検証として、15名の1人暮らしの方へインタビューしてみた所、
・100%の人が使いたい!との回答
・53 %の人が買いたい!との回答
だったとの事です。

5チームのアツいプレゼンが終了。審査員の皆さんによる協議は難航しました。
その結果、優勝は、

チーム“Unipopina”!!

優勝は、チーム”Unipopina”!
Image Credit: Startup Weekend Tokyo

審査員の1人の石田真康さんからは、「どのチームも素晴らしかったが、宇宙に関するビジネスを考える上で、地上の人にもビジネスモデルを考えている点が評価できる」とのコメントが送られました。

講評を行う石田真康さん
Image Credit: Startup Weekend Tokyo

Startup Weekendが狙うのは、”宇宙ビジネスコミュニティの醸成”

しかし、Startup Weekendで重要なのは、順位ではありません。この3日間が終わった後もアクションを継続させていく事です。Startup Weekendが創るのは、スタートアップではありません。起業家です。別に実際に起業しなくても、起業家精神 アントレプレナーシップ精神は持ち続ける事が出来ます。まさにその意志こそが重要だと、Startup Weekendは考えています。

Startup Weekendでは、単に3日間のイベントを開催する事ではなく、その後も続いていくコミュニティの醸成を狙っています。今回の運営メンバーも、日本の宇宙開発の未来を本気で考えるコミュニティを創っていく事を目指しています。

そこで、イベントの約1か月後の12月7日(木)には、慶応義塾大学三田キャンパスにて、【宇宙スタートアップ・ダイアログ】と題して、宇宙ビジネスに関して共に学び共に語り合う場を企画しています。

【宇宙スタートアップ・ダイアログ】
日時:12月7日(木)18:30 - 20:30
会場:慶応義塾大学三田キャンパス
詳細はこちらから

宇宙産業が、日本の基幹産業となり日本を支えていく日を目標に、参加者・審査員・コーチ・運営メンバーの垣根を超えて日本の宇宙産業に関わっていく事を支えるコミュニティとして、今後もStartup Weekend Tokyo Spaceから目が離せません!

Startup Weekend Tokyo Spaceは今後も続きます!
Image Credit: Startup Weekend Tokyo

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