衛星データで遊ぶ!? 気軽に衛星データに触れる3つのスマホアプリ
一般の方にも衛星画像を触ってもらおうといくつかアプリが出てします。これがまた「おっ」と思わせるアプリもあり、ぜひ触っていただきたいと思うアプリをまとめました。 たとえば、気象衛星のデータを使った天気予報アプリや測位衛星のデータを使った地図アプリは多くの方が利用されていると思います。
みなさんは衛星データを使ったアプリと聞くと何を思い浮かべますか?
たとえば、気象衛星のデータを使った天気予報アプリや測位衛星のデータを使った地図アプリは多くの方が利用されていると思います。
ただ、これらの「衛星データを加工したアプリ」を使うことはあっても、「衛星データで遊べるアプリ」を使ったことがあるという方は少ないのではないでしょうか。
本記事では、衛星データでタダ&気軽に遊べるアプリをご紹介します。
衛星データで遊びながら「もっとこんなことができそう」というアイデアが天気予報アプリや地図アプリに次ぐ新しいアプリ誕生のきっかけになるかもしれません。
それではさっそく宙畑おすすめの衛星データアプリをご紹介します。ぜひ気になるアプリがあればぜひ実際にダウンロードして遊んでみてください。
大本命! 衛星画像のタイムラプスを作れる「SnapPlanet」
まず紹介したいのは地球観測衛星の撮影画像でタイムラプスを簡単に作成できる「SnapPlanet」です。
アプリのダウンロードページには「このアプリはすべての人が簡単にお手頃価格で楽しく衛星画像のアクセスと利用できることを願って作りました(We created this application because we believe that the access and use of satellite images should be for everyone — easy, affordable and enjoyable.)」とあります。
実際にダウンロードすると非常に楽しく簡単に衛星画像のタイムラプスを作ることができたのでその工程を少しだけご紹介します。
①タイムラプスを作りたい場所を選ぶ
まずアプリに入って下部のカメラボタンを押すと、衛星画像のポイントを選ぶ画面になります。
ここでタイムラプスを作りたいお好みの場所が決まったら、中央下部にある〇を押して、次の画面で「Animation」を選びましょう。
②タイムラプスに含める衛星画像の撮影日を選ぶ
①の工程が終わったら上の画面になります。ここではまずタイムラプスに含める日付を20枚まで選ぶことができます。
天気マークがあるのは衛星データは雲があると下の状態を撮影できることができないため、その日付の衛星画像で地表が写っているのか否かをいちいち画像を見ずにわかるアプリ開発者の優しさです。
衛星画像の日付を選び終わったら次の工程に移ります
③衛星画像で何に注目してタイムラプスを作成したいのか選ぶ
次に衛星画像のタイムラプスで何を見たいのかを「Natural colors」「False colors」「Infrared」の3種類から選ぶことができます。
おそらくこのアプリの最も面白いポイントはここの工程。たとえば、「Natural colors」では人工物の建設や災害後の状況を、「False colors」では森林の伐採状況や植物の育成状況を、「Infrared」では山火事や地表温度などを察知することができます。
筆者は「中央防波堤外側埋立地」の埋め立て状況を見るために「Natural colors」を選択してみました。
④タイムラプスのスピードを選んで完成!
最後にタイムラプスの速度を選択して完成です! 完成したタイムラプスは実際にダウンロードしてSNSに流したり、友人・家族にシェアすることももちろん可能です
ちなみに作成したタイムラプスはアプリ内で公開され、素敵なタイムラプスを作った人をフォローするなど、Instagramのような機能もあります。
現時点で衛星データで遊ぶという文脈で言えば一番おすすめのアプリではないでしょうか。
⇒アプリのダウンロードはこちらから
NASAの衛星データが一目瞭然!「Earth Now」
次に紹介するのはNASAの様々な種類の衛星データを全地球分、ワンクリックで切り替えて見ることができる「Earth Now」です。
このアプリについては何が見れるのかをご紹介します。
①アプリを開くと地球と周回するNASAの衛星が
まずアプリを開くと見えるのは私たちが住む地球と、周回するNASAの衛星が見えます。
左下の「REALTIME」を押すと、実際にそのときどきで衛星がどこにいるのかを確認することができます。低軌道の衛星は地球を1周するのに90~110分ほどかかるので、1周するまで見続けるのはおすすめできません。
②確認できるのは温度と土壌水分量と二酸化炭素濃度と……
画面左下の「VITAL SIGNS」を押すと、よく見る気象データ以外のデータの一覧が出てきます。
取得できる衛星データは以下のようになります。
・Air Temperture:温度
・Carbon Dioxide:二酸化炭素
・Carbon Monoxide:一酸化炭素
・Gravity Field:重力場
・Ozone:オゾン
・Sea Level:海面高
・Soil Moisture & Salinity:土壌水分量と塩分
・Visible Earth:目に見える地球
・Water Vapor:水蒸気
こんなデータも取れるのか!と驚かれた方はぜひ「衛星データのキホン~分かること、種類、頻度、解像度、活用事例~」も合わせてご覧ください。
⇒アプリのダウンロードはこちらから
カスタマイズできる天気予報「MyRader」
最後に紹介したいのは毎日見に来たくなる気象図アプリ「MyRader」です。NOAA(米国国立海洋大気庁気象)気象レーダーの生データをそのままを処理しており、指1本で感覚的に使えることがポイントです。
それでは実際に触っている画面をご紹介します。
①指一本でその場所のリアルタイム天気が分かる
アプリを開くと画面中央に十字が出現し、指1本で十字を動かすと、その地点の天気を教えてくれます。
外出先の場所が天気予報アプリに登録されておらず「いちいち検索しなければならない」という手間も省けます。
②毎時間の降水確率と気温予測がぱっと見で分かる
さらに、普通の天気予報アプリとしてもありがたいのは、①の上部に出ていた天気予報を下にフリックすると出てくる毎時&週間天気予報。
毎時予報があるうえに、その下の折れ線グラフで感覚的に直近の天気を把握することができます。
③通常の天気アプリに他のデータを足し算できる
さらに普通の天気予報と違って面白いのは、「MyRader」ではそのアプリの通り、自分のお好みのデータを足し算できる点。
実際には風、気温、地震の発生履歴を地図データに追加することができます。また、基礎のデータを「気温マップ」に変更することもできます。
ぜひ、みなさんのお気に入りのレーダーアプリにカスタマイズしてみてください。
⇒アプリのダウンロードはこちらから
衛星データ遊びがビジネスの種になるかも
以上、衛星データで遊べる3つのおすすめアプリをご紹介しました。ひとつでも実際にダウンロードしてみたいと思っていただけるアプリがあればぜひ遊んでみてください。
そして、遊びながら「もっとこういうデータがあればいいのに」と思うことが出てきたらぜひ宙畑に教えていただけると嬉しいです。
まずは好き勝手に遊んでみることから。もしかしたらそのアイデアが宇宙ビジネスの種になるかもしれません。
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