週刊宇宙ビジネスニュース2017.02.13-02.19
一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届けする連載「週刊宇宙ビジネスニュース」は毎週月曜日更新!
一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届け!
超小型ロケット打ち上げへ!
米国のロケットベンチャー「ロケットラボ」が超小型ロケットのエレクトロン初号機「It’s a test」を発射場に運びました。これから計3回の打ち上げ試験行う予定です。
エレクトロンはその名称から、何か電気の力を使っているのだな、とわかりますよね。まさにその通りで、一般的なロケットエンジンが燃焼などで発生させたガスでポンプを動かしているのに対し、エレクトロンは電動モーターを回転させてポンプを動かすエンジンを搭載しています。電動にすることで一般的なロケットエンジンよりも制御しやすく扱いやすいシステムになっています。このシステムを用いたエンジンが搭載されたのはエレクトロンが世界初です。他にも軽量化のため機体にカーボンを採用したり、エンジンを初めとする各部品の製造に3Dプリンタを用いたりと、多くの特徴があります。
初号機の名称である「It’s a test」には驚きました。例えば、失敗したとしてメディアに報道されても「テスト号が失敗しました」と書かれるわけです。どんなに悪く書かれようと、読み手はテスト段階であることを理解してくれますよね。大胆かつ、非常に考えられた名称といえるでしょう。
先週お伝えしたファルコン9ロケットの打ち上げは約1日延期され、19日の午後11時39分頃に行われました。打ち上げ→第1段着陸→ドラゴン補給船分離、と、それぞれをリアルタイムの綺麗な映像で見ることができたため、感動した方もいるのではないでしょうか。
映像はこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=rUDLxFUMC9c
ISS補給船「ドラゴン10号機」を搭載したファルコン9ロケットの打ち上げからドラゴン補給船の分離まで