Isar AerospaceがOroraTechから打ち上げ契約を獲得【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/9/6〜9/12】
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Isar AerospaceがOroraTechから打ち上げ契約を獲得
ロケットベンチャー企業であるIsar Aerospaceが、森林火災監視サービスを展開する衛星ベンチャー企業OroraTechと打ち上げ契約を締結しました。Isar Aerospaceにとって、Airbus Defence and Spaceに続き2社目の顧客獲得となります。
Isar Aerospaceは、最大700kgのペイロードを太陽同期軌道に打ち上げる2段式液体燃料小型ロケット”Spectrum”を開発中で、2022年後半の初飛行を予定しています。今回の契約では、2022年から2026年の間にOroraTechのキューブサットを複数回において10機以上太陽同期軌道に投入する予定となっています。契約金額は公開されていません。
Isar Aerospaceの共同創業者兼CEOであるDaniel Metzler氏は、今回の契約について以下のコメントを発表しています。
We are looking forward to collaborating with OroraTech and supporting them on their important mission to better monitor the effects of global warming and to detect danger, such as wildfires, for better protecting people and our environment.
(訳:OroraTechと協力して、地球温暖化の影響を監視し、山火事の危険を検知し、人々や環境を守るという重要なミッションをサポートできることを楽しみにしています。)
両社ともドイツのベンチャー企業であり、今回の契約はミュンヘン工科大学のプロジェクトから立ち上がった企業同士の契約となりました。ドイツでもこのようなベンチャー企業同士の契約が今後増えていくかもしれません。