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200兆円規模の産業を宇宙に拡大! 宇宙空間の多目的娯楽施設の建設計画が始動 【宇宙ビジネスニュース】

映画やテレビ、スポーツ、エンターテインメントの制作・放送を行うモジュールが宇宙空間に作られる計画が本格的に始動。開発を進める企業や今後への期待についてまとめています。

有人宇宙飛行サービスや有人宇宙構造物製造で世界を牽引するAxiom社は、イギリスに拠点を置くスペース・エンターテインメント・エンタープライズ(S.E.E.)社から「SEE-1」モジュール開発の委託を受けました。SEE-1は、映画やテレビ、スポーツ、エンターテインメントの制作・放送を行うモジュールとなる予定です。

S.E.E.社は、起業家かつ映画プロデューサーでもあるElena Lesnevsky氏とDmitry Lesnevsky氏によって共同設立され、宇宙で撮影される予定のハリウッド映画を制作しています。トム・クルーズ氏がこの映画に主演することから、同氏の映画撮影はSEE-1で行われるのではないか?と推測されています。

Credit : Axiom

SEE-1は、Axiom社が開発を予定している商業宇宙ステーション「Axiom Station」にドッキングする専用の娯楽施設となります。

Axiom StationはAxiom社が開発を進めている国際宇宙ステーション(ISS)に接続予定の商業モジュールです。

Axiom StationとSEE-1は2024年後半に打ち上げを予定しています。

Credit : Axiom

Axiom 社の社長兼 CEO である Michael Suffredini 氏は、

「世界初の商業宇宙ステーションである Axiom Stationは、軌道上で多様な経済を可能にする基礎インフラとして設計されています。Axiom Stationの商業機能に専用の娯楽施設を SEE-1 という形で追加することで、グローバルなユーザに向けたプラットフォームとしてのステーションの有用性を拡大し、新しい宇宙経済がもたらす様々な機会を強調することになります」

と述べています。

また、S.E.Eの共同設立者であるDmitry Lesnevsky氏とElena Lesnevsky氏は以下のように述べています。

「SEE-1は、人類が異なる領域に移動し、宇宙でエキサイティングな新しいことを始めるための素晴らしい機会を提供します。新しい創造性の世界を解き放つ、革新的インフラを備えた空間で、娯楽の無限の可能性のためにユニークでアクセスしやすい場所を提供するでしょう。世界的リーダーであるAxiom Space社がこの最先端かつ革命的な施設を建設することにより、SEE-1は、2兆ドル規模の世界的エンターテインメント産業を地球低軌道に拡大するための最初で最高品質の空間を提供します。」

ISSでは実現できなかったことであっても、娯楽提供を目的としたモジュールであれば、できることの幅が広がります。

どのようなモジュールとなるのか、そしてそのモジュールでどのような映像が撮影されるのか楽しみですね。

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参考文献

Space Entertainment Enterprise (S.E.E.)Announces World’s First Entertainment Arena and Content Studios in Space, built by Axiom Space

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