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経済産業省のSBIRフェーズ3にispaceが採択。最大120億円交付へ。新たなランダー開発計画を発表【宇宙ビジネスニュース】
【2023年10月30日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
10月20日、経済産業省が公募した「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3)」のテーマ「月面ランダーの開発・運用実証」に、ispaceが予算額120億円の補助対象事業として採択されたことを発表しました。
ispaceは本補助金を活用して、新たに100kg以上のペイロードを月面に輸送する「シリーズ3ランダー(仮称)」を日本本社主導で開発する計画を発表しました。9月28日に発表された、アメリカ拠点が主導して開発する「APEX1.0ランダー」との2機体制で月面輸送サービスを提供することで、月ビジネスへの顧客需要に柔軟に対応したい考えです。
代表取締役CEO & Founderの袴田武史氏は、今回の採択について、今年6月に改訂された宇宙基本計画において「月」に関する記述が約6倍になったことにも言及したうえで、このように述べています。
「高頻度な月面輸送機会の提供を世界に先駆けて実用化することで 日本政府の宇宙基本計画を実現し、月面開発の効率的な進展および新産業の創出において主要な役割を担えるよう全力を尽くして参ります」
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