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電波収集衛星による海上監視のUnseenlabs、26年に次世代コンステレーションの構築へ。陸・宇宙の監視も可能に【宇宙ビジネスニュース】

【2024年5月20日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

フランスに拠点を置くベンチャーUnseenlabsが陸地、海上、宇宙をモニタリングする次世代電波収集衛星のコンステレーション構想を発表しました。

Unseenlabsは、2015年にフランスで創業した、洋上で船舶が発する電波を収集して船舶の位置情報の監視を行う小型衛星を開発しているベンチャー企業です。

2021年3月には、丸紅と衛星を用いて収集した高精度船舶位置データを日本市場へ提供することを目的とした販売代理店契約を締結しています。2024年2月には8,500万ユーロ(約414億円)の調達を発表しました。

現在は13機のキューブサット衛星によるコンステレーション運用しており、2024年はさらに4機の衛星の打ち上げる予定です。Unseenlabsは「(当社の)衛星は、違法漁業や海賊行為、そのほかの脅威に対応するための情報提供において極めて重要」と説明しています。

今回発表された次世代電波収集衛星のコンステレーションは、150kg級の衛星で、モニタリングの範囲を海上だけでなく、陸地や宇宙環境にも広げるといいます。打ち上げは2026年に始まる予定です。

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参考

UNSEENLABS ANNOUNCES NEXT-GENERATION SATELLITE CONSTELLATION FOR 2026 TO MONITOR SEA, LAND, AND SPACE ENVIRONMENTS FROM SPACE

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