宙畑 Sorabatake

ニュース

独ロケットベンチャーIsar Aerospace、シリーズCで総額376億円を調達。NATOのVCファンドらが出資【宇宙ビジネスニュース】

【2024年6月24日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

6月20日、ドイツのロケットベンチャーIsar Aerospaceが資金調達について発表しました。同社は2023年4月にシリーズCラウンドで1億5500万ユーロを調達しています。

今回はシリーズCの延長ラウンドで6500万ユーロ(約111億円)以上を追加で調達し、シリーズCラウンドでの調達額の総額は2億2000万ユーロ(約376億円)を超えたといいます。

Isar Aerospaceは小型・中型衛星の打ち上げ用ロケット「Spectrum」を開発しています。Spectrum の初打ち上げは2023年に行われる予定でしたが、2024年に延期となりました。5月にはドイツ・ミュンヘン近郊にロケットの製造施設の設立を発表しました。この施設は将来的に年間40機のSpectrumロケットを生産できるようになる予定です。

今回の資金調達は、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国が出資する独立系ベンチャーキャピタル・NATOイノベーションファンド(NIF)からのコミットメントを受けて実現したといいます。なお、NATOイノベーションファンドは2023年に設立され、衛星の打ち上げプロバイダーに直接出資するのは初めてです。

宙畑編集部のおすすめ関連記事

今週の宇宙ニュース

参考

Leveraging commercial technologies for sovereignty: Isar Aerospace extends Series C to over EUR 220m with strong commitment from NATO Innovation Fund

Share

衛生データに無料で触れる Tellusを試してみましょう 登録して使ってみる