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南相馬市で超小型ハイブリットロケットの発射実験。気球からロケットの空中発射を目指すAstroXらが実施【宇宙ビジネスニュース】

【2024年9月2日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

8月25日、衛星の軌道投入ロケットを開発するスタートアップAstroXが超小型ハイブリットロケットの発射実験を行い、成功したことを発表しました。

AstroXは、気球で成層圏までロケットを運び、そこからロケットの空中発射を行うロックーンと呼ばれる方式で衛星を軌道投入するサービスの研究開発を行っています。

Credit : AstroX

今回の発射実験の目的はロケットの開発技術の向上でした。使用された機体は、千葉工業大学の学生らが設計製作したものをベースに、AstroXが改良を加えて設計、製作した全長約1.8mの超小型ハイブリッドロケット「kogitsune」です。ロケットは地上から高度300mまで上昇したということです。

試験は福島県南相馬市の「福島ロボットテストフィールド」で行われました。福島ロボットテストフィールドは、東日本大震災や原子力災害によって失われた福島県東部の浜通り地域の産業の復興と新たな産業の創出を目指す、福島イノベーション・コースト構想に基づいて整備され、2020年に全面オープンしました。

なお、今回の実験においては、AstroXと打ち上げ業務契約(LSA)を締結した、スペースポートオペレーターのASTRO GATEが打ち上げ場所の選定や調整、住民説明会の実施、打ち上げ作業の支援など行ったということです。

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参考

民間宇宙スタートアップAstroX、超小型ハイブリッドロケット「kogitsune」の発射実験に成功

ASTRO GATE、日本初のLaunch Service Agreement締結で民間ロケット打ち上げを支援

福島ロケットテストフィールド

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