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商用宇宙ステーション開発のVast Space、SpaceXとISSへの民間宇宙飛行2回分を契約【宇宙ビジネスニュース】
【2024年1月6日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
商用宇宙ステーションの構築を目指すベンチャーVast Spaceは12月19日、SpaceXとの提携を発表し、NASAの民間宇宙飛行ミッション(PAM)プログラムの選定と実現に向けて、SpaceXのファルコン9ロケットによるISSへの最大2回の宇宙飛行ミッションを実施する計画を発表しました。
なお、SpaceXによる宇宙飛行はVast SpaceがNASAにPAMプログラムの実施企業として選定されることが条件になっているということです。まずは、ファルコン9ロケットで2025年内にVast Spaceの商業宇宙ステーション「Haven-1」を打ち上げ、その後PAMプログラムの打ち上げが行われる計画です。
NASAは地球低軌道経済の活性化を目指してISSへの飛行機会を民間企業に提供しており、これまでにAxiom Spaceが2022年4月、23年5月、24年1月に3回のISS滞在飛行を実施しています。Axiom Space は4回目の飛行の実施企業に選ばれており、打ち上げは25年春以降に行われる予定です。
Vast SpaceはPAMプログラムを通じて、有人宇宙飛行の運用ノウハウを蓄積し、開発中の「Haven-1」およびその後継となる「Haven-2」に生かしていきたい考えです。さらには、民間企業による宇宙ステーションの建設を支援するNASAの「商用地球低軌道開発プログラム(通称CLDプログラム)」のフェーズIIの選定に向けて、競争力を高めることも目指しているということです。
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