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独OroraTech、米国拠点を開設。衛星による山火事監視サービスを提供【宇宙ビジネスニュース】
【2025年4月30日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
衛星データを利用した森林火災や山火事の検出サービスを提供するOroraTechはドイツ・ミュンヘンに本社を置いていますが、4月24日に新たにアメリカ・デンバーに拠点を開設したことを発表しました。
OroraTechは2018年に創業したスタートアップ企業で、熱赤外線センサを搭載した独自の衛星のコンステレーション構築やソリューションの開発に取り組んでいます。
OroraTechのソリューションプラットフォームは、同社の独自の衛星を含む40機以上のコンステレーションにより、熱異常や発生したばかりの火災を検知し、その位置、深刻度、拡大速度をマッピングすることができます。これにより、火災管理において他に類を見ない状況認識が可能となり、より迅速な対応と年間を通じた備えが可能です。
森林火災リスクが非常に高い地域であるコロラド州ラリマー郡は、OroraTech のアメリカ拠点によるソリューションプラットフォームの最初の顧客の一つとして契約を締結したということです。
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参考
OroraTech Brings World’s Largest Wildfire Satellite Constellation to the United States
OroraTech Launches World’s First Satellite Constellation for Wildfire Detection & Data Accumulation