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週刊宇宙ビジネスニュース2017.03.06-03.12
一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届けする連載「週刊宇宙ビジネスニュース」は毎週月曜日更新!
一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届け!
先週は「準天頂衛星」システム関連の報道がありました。
準天頂衛星とは日本の測位衛星のことです。メディアでは、よく「日本版GPS」と呼ばれています。現在は2010年に打ち上げられた初号機「みちびき」の1機のみですが、2018年度には4機での運用が開始される予定です。
図のように、準天頂衛星の3機は日本-オーストラリアの上空で8の字の軌道を描きます。日本の真上に位置するため、ビルなどの障害物の影響を受けずに地上に電波を送ることができます。残りの1機はさらに上空の静止軌道に置かれます。GPSの補完として準天頂衛星を使うことで、GPSのみの状態と比べてさらに高精度の測位が可能になるのです。
下記で紹介している日経の報道は、準天頂衛星と欧州の測位衛星システム「ガリレオ」が相互利用の締結を結んだ、といった内容でした。準天頂衛星、GPSに加えてガリレオが利用できるようになったことで、さらに測位の精度が上がります。
今後は近年注目されている自動車の自動運転を始め、高精度測位を利用した様々なビジネスが生まれることが期待されています。特に高精度測位を用いた道案内は、2020年開催の東京オリンピックで東京に訪れる外国人や観光客向けに活躍する見込みです。
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