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ヴェガロケット退役。最後の打ち上げで欧州の光学衛星Sentinel-2Cを宇宙へ【宇宙ビジネスニュース】
【2024年9月9日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
9月5日、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の地球観測衛星Sentinel-2Cがギアナ宇宙センターからArianspaceのヴェガロケットで打ち上げられました。ESAはSentinel-2Cの軌道投入に成功したことを報告しています。
Sentinel-2シリーズは光学センサを搭載した衛星で、衛星データは農業、水質監視、山火事の監視などに活用されています。2Aは2015年、2Bは2017年から運用されています。これまでSentinel-2シリーズの2機の衛星は陸地と沿岸海域のすべてを5 日ごとに観測してきました。
今回打ち上げられたSentinel-2Cは2Aの後継機にあたります。2028年には2Dが打ち上げられる予定です。こうした次世代衛星の打ち上げにより、ESAは「2035 年以降もデータの継続性が確保される予定」と説明しています。
なお、今回はヴェガロケットの最後の打ち上げで、ヴェガロケットは退役することになります。ヴェガロケットは2012年の初打ち上げ以来、20回の打ち上げを成功させ、多くの衛星を宇宙に送り届けてきました。
後継のヴェガCロケットは2022年7月に初飛行を成功させました。しかし、同年12月に行われた打ち上げは衛星の軌道投入に失敗しています。ヴェガCロケットの打ち上げは2024年後半に再開する予定で、成功させられるかどうかに注目が集まりそうです。
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