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Boeingの新型宇宙船「Starliner」無人で帰還。NASAらが機体を回収、調査へ【宇宙ビジネスニュース】
【2024年9月9日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
9月7日(日本時間)、ボーイングが開発した新型宇宙船「スターライナー」が無人の状態でISSから切り離され、アメリカ・ニューメキシコ州に着陸しました。スターライナーはフロリダ州のNASAケネディ宇宙センターに輸送され、NASAらが機体の状態を詳しく調べます。
スターライナーはこれまでに2回の無人飛行試験を実施しました。今回が行われているのは開発の最終段階にあたる有人飛行試験です。NASAの二人の宇宙飛行士が参加しています。
6月5日に打ち上げられ、翌6日にISSとのドッキングに成功しました。当初はISSに1週間程度滞在して地球に帰還する予定でしたが、飛行中に推進装置の不具合やヘリウム漏れが起きたことが確認され、対応が検討されていました。
その結果、スターライナーはISSから飛行士を乗せずに離脱し、帰還することが決まりました。NASAの二人の飛行士は、2025年2月までExpedition71/72の飛行士の一員としてISSで任務を続け、NASAのSpaceX Crew-9のほかの2人の飛行士とともに、ドラゴン宇宙船に乗って帰還する予定です。
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参考
NASA, Boeing Welcome Starliner Spacecraft to Earth, Close Mission