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大手タイヤメーカー・ブリヂストンが米Astroboticと月面探査車向けのタイヤ開発へ【宇宙ビジネスニュース】
【2024年11月4日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
大手タイヤメーカーのブリヂストンは11月1日、アメリカのベンチャー・Astrobotic(アストロボティック)と月面探査車向けのタイヤ開発の協業契約を締結したことを発表しました。
ブリヂストンはこれまでのタイヤ開発で培った知見を活かして、2019年に月面探査車用タイヤ開発をスタートしていました。JAXAとトヨタ自動車とともに、日本の有人与圧ローバーの開発にも参画しています。
Astroboticは月面着陸船や無人月面探査車などの開発を手がけるベンチャー企業です。2024年1月には同社初となる月面着陸船を打ち上げましたが、推進剤の漏出により、月面着陸は断念しました。
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米ベンチャーAstroboticの月面着陸船、推進剤の漏洩により月面着陸を断念【宇宙ビジネスニュース】
ブリヂストンとAstroboticが共同開発するタイヤは、Astroboticが開発中の中型サイズの月面探査車「24U CubeRover」に装着する予定です。24U CubeRoverは月面における科学調査機器とペイロードの移動手段となり、電力、通信を提供するよう設計されているといいます。
ブリヂストンが24U CubeRover向けに開発するタイヤは、岩など月面にある障害物を乗り越えて走行できるように、タイヤの接地面とホイールを繋ぎ、荷重を支えるとともに衝撃を吸収する機能を持つ「金属製スポーク」を採用しています。近い将来、ブリヂストンとAstroboticは、月面への打ち上げおよび宇宙での熱環境におけるタイヤの耐久性も確認する予定だということです。
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