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ヴェガCロケットが飛行再開。欧州のSAR衛星「Sentinel-1C」の打ち上げ成功【宇宙ビジネスニュース】
【2024年12月9日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
Arianespaceは12月5日、ヴェガCロケットを打ち上げ、ペイロードである欧州のSAR衛星「Sentinel-1C」の軌道投入に成功しました。
ヴェガCロケットは2022年7月に初飛行を成功させました。しかし、同年12月に行われた打ち上げは衛星の軌道投入に失敗していました。今回の打ち上げは飛行再開フライトで、ヴェガCロケット打ち上げ成功は2回目です。
今回打ち上げられたSentinel-1CはCバンドのSAR衛星です。船舶追跡機能を向上させるAIS信号アンテナや欧州の全地球測位衛星システム(GNSS)「Galileo」と互換性がある受信機も搭載されています。
欧州委員会によると、今後は数か月間かけて本格的な運用が可能になるまで調整が行われる予定です。なお、同じくSAR衛星の「Sentinel-1D」の開発も最終段階にあり、2025年には打ち上げられる見込みだということです。
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参考
Double win for Europe: Sentinel-1C and Vega-C take to the skies
Waving goodbye to 2024 with another successful Copernicus Launch: Sentinel-1C now in orbit