ドナルド・トランプ次期大統領は12月4日、NASAの次期長官として、実業家でありパイロットでもあるジャレッド・アイザックマンさんを指名することを明らかにしました。

アイザックマンさんは2020年にニューヨーク証券取引所に上場した決済処理会社Shift4（シフト・フォー）の創業者兼CEOです。アメリカ国防総省向けに軍事訓練の支援などを提供するDraken International（ドラケン・インターナショナル）の共同創業者であり、億万長者としても知られています。

2021年には、民間人4人を乗せた地球周回旅行「Inspiration4」の実施を率いて、小児病院への寄付を集めました。搭乗者が民間人だけで構成された宇宙飛行は世界初。同プロジェクトではアメリカでの宇宙飛行経験者の最年少記録更新、黒人女性としては初のパイロット、義足を装着した人による初の宇宙飛行など、様々な記録を生み出しました。

さらに2024年9月には民間人4人が地球周回軌道に5日間滞在する「Polaris Program（ポラリス計画）」を実施。民間人による初の宇宙遊泳を行いました。宇宙遊泳の様子はライブ配信され、特に宇宙船のハッチを開けて、クルーが宇宙へと出ていく姿は、民間による有人飛行の新たな象徴となりました。

トランプ次期大統領はアイザックマンさんについて「彼の宇宙への情熱と宇宙飛行士としての経験、そして探査の限界を押し広げ、宇宙の謎を解き明かし、新しい宇宙経済を発展させる献身的な姿勢は、NASAを大胆な新時代へと導く人物として理想的です」と述べています。

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参考

Donald Trump X

Jared Isaacman