宙畑 Sorabatake

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スターライナーで飛行したNASA宇宙飛行士が9か月ぶりに帰還。SpaceXのクルードラゴン宇宙船で【宇宙ビジネスニュース】

【2025年3月21日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

Credit : NASA/Keegan Barber

3月19日、ボーイングが開発した新型宇宙船「スターライナー」でISSに到着したNASAの宇宙飛行士のブッチ・ウィルモアさんとスニ・ウィリアムズさんを含む4人を乗せたクルードラゴン宇宙船運用9号機(Crew-9)が地球に帰還しました。

ウィルモアさんとウィリアムズさんは2024年6月にスターライナーの試験飛行でISSに到着しました。当初は1週間ほど滞在して地上に帰還する予定でしたが、スターライナーに不具合が生じたため、スターライナーは9月に無人で帰還。上述の通り2人はSpaceXが開発したCrew-9で帰還することになりました。

なお、ドナルド・トランプ大統領はウィルモアさんとウィリアムズさんの滞在が長期化していることについて、バイデン政権に原因があると非難し、Crew-9の帰還はトランプ大統領に指示により、1か月前倒しされました。

また、3月15日にはJAXAの大西卓哉さんと、NASAとロシアのロスコスモスの宇宙飛行士ら4人が乗った、クルードラゴン宇宙船運用10号機(Crew-10)がケネディ宇宙センターから打ち上げられました。その後、およそ29時間かけて国際宇宙ステーション(ISS)に向かい、翌16日に到着。半年間にわたるISS長期滞在が始まりました。

大西さんのISS滞在は2016年以来、2回目。日本人としては3人目となるISSの船長として、各国の宇宙飛行士たちを束ねて、ミッションの達成へと導きます。さらに、日本実験棟「きぼう」で、半導体の材料となる結晶の生成などの実験にも取り組む予定です。

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参考

Welcome Home! NASA’s SpaceX Crew-9 Back on Earth After Science Mission

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