ロケットのエンジンとは? 第25回「今週のSPACE ENGLISH」
ロケットエンジンと一言で言っても実際にどの部分なの?など、頻出英単語から基礎情報まで紹介します。
英語が苦手で最新の宇宙ビジネス情報をキャッチするのに四苦八苦。そんな宙畑編集部員T.N.と一緒に、宇宙ビジネスで使用される英単語を学ぶ本連載。
今週は9/9~9/15の7日間で『SpaceNews』内で最も頻繁に出現した英単語(※これまでに同連載でご紹介した英単語を除く)を10個ご紹介します。
それではさっそく、Let’s 今週のSPACE ENGLISH!!
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集計対象記事:『SpaceNews』で該当期間に公開された記事のすべて
集計期間:2018/9/9~2018/9/15
※()内の数字は該当期間の登場回数です
今週はパリで行われたWorld Satellite Business Weekというイベントに関連する記事が目立ちました。
world (48)
世界。
World Satellite Business Weekという単語が良く出てきたのでランクインしました。
似たイメージを持つ言葉として、”global”があります。
“global”は地球を意味する”globe”から来ており、地球全体を一つと捉えるのに対し、
“world”は”international”に近い、国家間の、すなわち個々の集合体というイメージです。
URLの先頭に入る”www”は”world wide web”の略で
まさしく個々の間に網を張っている状態を表しています。
engines (44)
エンジン。
車のエンジンはイメージしやすいと思いますが、宇宙産業におけるエンジンはロケットの一部分を指します。
ロケットの一番下にある火を噴きだしている部分、スカート状になっているあたりがロケットのエンジンで、
ロケットの心臓部とも言えます。
![](https://sorabatake.jp/wp-content/uploads/2018/12/LE-7A.png)
gps (40)
Global Positioning System。全地球測位システム。
もはや知らない人はいない、地球上での位置を教えてくれるシステム。
30機以上の人工衛星が全球を覆うことによって実現されています。
システムを構築しているのはアメリカ合衆国で、今週は新しい世代のGPS3について報じられていました。
![](https://sorabatake.jp/wp-content/uploads/2018/12/image1-3.png)
week (38)
週。月火水木金土日の7日からなるまとまり。
こちらもWorld Satellite Business Weekという単語が良く出てきたのでランクインしました。
paris (34)
パリ。フランスの首都。
World Satellite Business Weekがパリで行われていたのでランクインしました。
フランスは、ヨーロッパの中でもドイツの並ぶ有数の宇宙先進国。
衛星製造大手のAIRBUSやロケット打ち上げサービス大手のArianespaceはフランスが本拠地です。
investment (33)
投資。
World Satellite Business Weekの中での重要なトピックの一つ。
宇宙ビジネスに対する投資は、ピークを越えたとみる勢力と、まだ伸びるとみる勢力の両方が存在するようです。
■“Golden period” for space startup investment continues
geo (32)
静止軌道。GEostationary Orbitの略。日本語ではジオと読みます。
気象衛星ひまわりや通信放送衛星がよくこの軌道を採用しています。
日本語の名前から勘違いされがちですが、静止軌道にある衛星は静止しているのではなく、
地球の自転と同じスピードで回転しているので、静止して見えるだけなのです。
対になる言葉としてLEO(レオ):low earth orbit 低軌道という言葉があり、こちらは地球観測衛星によく用いられます。
inmarsat (30)
インマルサット。通信衛星大手。
その出自から、海洋エリアに強みをもち、船上通信でよく使われています。
major (29)
主要な。大手。専攻する。
“What’s your major?”で「ご専門はなんですか?」となり、
学会などアカデミックな場で初めて会う相手と話すトピックとして、筆者はよく使います。
こう聞くと相手が長く話してくれるので、英語に苦手意識のある方にお勧めです。
panel (28)
パネル。
今回はWorld Satellite Business Weekのパネルディスカッションのパネルでランクインしていたようです。
日本語でパネルというと板状のものが思い浮かびます。
同じような言葉として英語では委員会のことを”board”といい、やはりまた板状のものです。
机や黒板など人が討議をする場に欠かせないものから派生して使われているようです。
![](https://sorabatake.jp/wp-content/uploads/2018/12/af28aaa0dc0b6b428b6935ac5ef0ce1e.png)
constellations (28)
星座、あつまりを表すconstellationの複数形。
宇宙ビジネスでは、複数の衛星からなるシステムをconstellationと呼びます。
World Satellite Business Weekでは、constellationを計画する事業者が数多くあるため、
constellationsという表現が多く見られました。
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以上、第25回「今週のSPACE ENGLISH」いかがでしたでしょうか。
次回の「今週のSPACE ENGLISH」は9/30(日)に9/16(日)~9/22(土)に公開された「SpaceNews」記事の最頻出英単語TOP10(これまでに紹介した英単語は除外)をご紹介します。
これまで英語が苦手でなかなか海外の宇宙ニュースを敬遠していたという方も、「今週のSPACE ENGLISH」で少しずつ宇宙英単語を学んで海外の宇宙ニュースにチャレンジしてみましょう!
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