宇宙ビジネスコンテスト『S-Booster 2017』とは※7月18日応募〆切
2017年から始まった賞金をかけた宇宙ビジネスコンテスト『S-Booster』とは。その背景を紹介します。
成長を続ける宇宙ビジネスと日本の動向
近年盛り上がりを見せている宇宙ビジネス。すでに市場規模は20兆円を超え、2030年には40兆円を超える水準になるとの予測(※)もある。
成長の背景にはアメリカの『SpaceX』のような民間による宇宙ビジネスが勢いを増していることがあり、宇宙ビジネスにおける「官から民へ」の推移は世界的なトレンドと言えるだろう。
日本でも例外なく、法律の整備をはじめ、民間の宇宙ビジネスを加速させる動きが本格化しており、それを象徴する取り組みのひとつとして今回紹介したいのが『S-Booster 2017』だ。
官民一体の宇宙ビジネスアイデアコンテスト『S-Booster 2017』
『S-Booster 2017』は「宇宙という素材を活用したあらゆるビジネスアイデア」を公募し、大賞のアイデアには賞金300万円。また、大賞に選ばれなかったアイデアでもJAXA やスポンサー企業による事業化支援が受けられる可能性がある。
主催は内閣府宇宙開発戦略推進事務局、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、ANAホールディングス株式会社、三井物産株式会社、株式会社大林組及びスカパーJSAT株式会社で、まさに官民一体の宇宙プロジェクト。
審査基準は4つ「実現性」「収益性」「革新性」「発展性」
今回のコンテストにおける審査基準は予め明記されており、ひとつずつ記すと以下のようになる。
- 実現性:事業化が可能な案件であること
- 収益性:将来的に収益の見込める内容であること
- 革新性:これまでにない新しい発想に基づき、宇宙という素材を活用した新たな製品・サービスを創出する内容であること
- 発展性:事業化により、社会全体への波及効果が期待できるものであること
あくまでもビジネスコンテスト。新規性も必要だが、継続的に、発展の可能性を持ちながら収益を生み出せるビジネスアイデアであることが重要だ。
選考プロセスで豪華メンター陣によるサポート付き
『S-Booster 2017』の選考プロセスはまず書類による一次審査があり、一次審査に合格した後、小泉文明氏(株式会社メルカリ取締役社長兼COO)といった豪華メンター陣によるメンタリング期間が3ヶ月ほど用意されている。
メンタリングを受け、アイデアをより具体的かつ実現可能性の高いビジネスモデルに昇華させた上で、2017年10月30日に行われる最終プレゼンで大賞が決まるという流れだ。
宇宙ビジネスを加速させるのはあなたのアイデアかもしれない
すでにアイデアの募集は始まっており、応募期限は7月18日(火)17:00まで。
応募を躊躇してしまう人もいるかもしれないが、一次審査を通過した後のメンタリング期間が3ヶ月もあるなど、「どんな些細なアイデアでも拾いたい」「日本の宇宙開発を加速させたい」という『S-Booster 2017』の思いは本物。
まずは頭のなかにあるそのアイデアを外に飛び出させてあげてほしい。日本の宇宙開発もたった23cmの小さなロケットから始まったのだから。
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