ロケット・衛星

古参宇宙企業が、新鋭宇宙ベンチャーに挑む!

古参宇宙企業が続々と出てくる宇宙ベンチャーに対してどのように立ち向かうのか。とある古参ロケット企業の動きを紹介します

世界の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部が、易しく解説!

ULAがSpaceXに対抗するために新たに開発するVulcanロケット Credit : ULA

アメリカの大手ロケットサービスULA

ロケットによる衛星の打ち上げサービスを行っているUnited Lanch Alliance(ULA)は、米大手宇宙企業であるLockheedMartinとBoeingのジョイントベンチャーで、米政府の庇護のもと開発を続けてきた。その結果、性能は良いものの、1回の打ち上げで1.25~2億ドルと非常に価格の高いロケットとなっていた。

一方、起業家で億万長者のイーロン・マスク率いるSpaceXは、価格を重視した設計によるロケットで、1回の打ち上げを6千万ドル程度に抑え、ULAを脅かす存在に急成長している。

ULAはこの状況を認め、新たに開発するVulcanロケットでは、価格を重視したロケットを開発する予定である。ロケットの主要パーツである第一段エンジンの候補として、AmazonのCEOであるジェフベゾスが創設したBlue Originが名乗りを上げており、ジェフベゾスが5億ドルの自己投資を行っている。

別記事で紹介したように、衛星打ち上げの需要は今後増加していくと予想されており、それに呼応するようにロケット打ち上げサービスに参入するベンチャーも増えつつある。(米RocketLab,日本だとインターステラなど)
旧来の「政府頼りの性能重視」の宇宙開発から、民間の投資によって「価格重視でスピーディ」な開発が行われる時代へ。今、宇宙産業は大きく変わろうとしている。

今週の英語フレーズ

The company’s proposed Vulcan rocket – designed to cost substantially less than the Atlas 5 – could help transform ULA’s stodgy, government-coddled image
ULAが提案するVulcanロケットは今までULAが所有していたAtlas5ロケットに比べ、費用がかなり安くなるように設計されており、ULAの今までの「古風で、政府に甘やかされている」イメージを払しょくすることができるかもしれない。

2016/03/16, SPACE NEWS,ULA intends to lower its costs, and raise its cool, to compete with SpaceX,

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