インフォステラがAWSと連携。より柔軟な地上局クラウドプラットフォームへ【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/7/5〜7/11】
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インフォステラがAWSと連携
地上局ネットワークサービスを提供する株式会社インフォステラが、Amazon Web Services, Inc. (以下:AWS)と連携し、インフォステラの地上局サービスStellarStation内でAWS Ground Stationが利用可能になりました。
StellarStationとは、インフォステラが展開する地上局ネットワークを仮想化するクラウドプラットフォームです。
AWS Ground Stationとは2018年からAWSが展開している衛星地上局サービスであり、米国や欧州やアフリカなど世界に9ヶ所の地上局を所有しています。
StellarStationやAWS Ground Stationのような人工衛星との通信を担う地上局に関するサービスは、Ground Segment as a Service(GSaaS)と呼ばれ、近年注目を集めています。
今回の連携にあたり、インフォステラの担当者様にコメントをいただきました。
―AWSとの連携に至った一番の決め手は何だったのでしょうか。
弊社で開発、運用しているStellarStationというサービスが決め手となりました。
ー今回の連携で、AWS Ground Stationを利用しているだけの顧客よりも、StellarStationを利用することでどのような点で便利になるのでしょうか?
StellarStationは、複数の地上局ネットワークサービスを共通のインタフェースで使うことができるサービスです。たとえば、StellarStationのAPIを1度だけ導入すると、衛星オペレータはAWS Ground Stationだけでなく弊社の既存の地上局(日本やカナダの地上局)も使うことができます。今後、StellarStationに接続する地上局が増えれば、衛星オペレータは追加の開発作業無しに、それらの地上局を使うことができます。
近年、衛星データの利活用が注目されている中、人工衛星との通信機会を増やし、ダウンリンクした衛星データを迅速に顧客に届けることの重要度は増しています。インフォステラやAWS以外にも、イタリアの宇宙ベンチャーのLeaf Spaceやアメリカの宇宙ベンチャーのRBC Signals、日本の宇宙ベンチャーのスカイゲートテクノロジズ株式会社なども地上局サービスに取り組んでいます。
今回の連携により、StellarStationの顧客は、AWSが提供する機械学習アプリケーションやストレージサービスなどを活用できるようになります。今回の2社の連携で、より柔軟性の高い地上局サービスとなるのが楽しみです。
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