宙畑 Sorabatake

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NASAの木星衛星探査ミッションの打ち上げ契約をSpaceXが獲得【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/7/26〜8/1】

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NASAの木星衛星探査ミッションの打ち上げ契約をSpaceXが獲得

NASAが、木星の衛星であるエウロパを探査するEuropa Clipperの打ち上げ契約をSpaceXと締結したことを発表しました。

探査機Europa Clipperは、2024年10月にフロリダ州ケネディ宇宙センターからSpaceXのFalcon Heavyで打ち上げられる予定です。打ち上げサービスの契約締結額は、約1億7800万ドル(約195億円)です。当初、NASAが開発を進める基幹ロケットSLS(Space Launch System)で打ち上げる計画でしたが、民間企業のロケットを使用することになりました。Europa Clipperは、Falcon Heavyによる打ち上げ後、火星と地球の重力を利用したフライバイを行い、打ち上げから5年半後の2030年に木星に到着予定です。

Europa Clipperの主なミッションの目的は、エウロパの表面の高解像度画像を撮影し表面の組成を明らかにすること。そして、エウロパの表面を覆う氷の層の厚さを測定し、氷の層の下に広がるとされている広大な海の塩分濃度を決定することです。

木星の周りを楕円軌道で周回するEuropa Clipperのイメージ図 Credit : NASA/JPL-Caltech

Falcon Heavyは、2019年6月以降打ち上げを行っていないものの、過去3回の打ち上げは全て成功しています。Blue OriginNew GlennULAVulcan Centaurといった、Falcon Heavyと同程度の民間大型ロケットは、まだ一度も打ち上げられていません。

Europa Clipperはエウロパの表面の組成を明らかにすることで、エウロパの氷の層の下に広がるとされる海に、生命を維持する能力があるかどうかを調べる予定です。

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参考記事

NASA Awards Launch Services Contract for Europa Clipper Mission