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アストロスケールの商業デブリ除去衛星はRocket Labの小型ロケットで打ち上げへ【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/9/20〜9/26】

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アストロスケールの商業デブリ除去実証衛星はRocket Labで打ち上げへ

デブリ除去に取り組む株式会社アストロスケールが、商業デブリ除去実証衛星”ADRAS-J”の打ち上げ契約を小型ロケット企業のRocket Labと締結したと発表しました。ADRAS-Jの打ち上げは、Rocket LabのElectronで2022年度中に実施される予定です。

ADRAS-Jは、JAXAの商業デブリ除去実証プロジェクト(CRD2プロジェクト)のフェーズⅠに据えられており、軌道上の使用済みの日本のロケット上段へ接近し、劣化状況の撮像などの検証を実施する予定です。大型デブリの除去を目指すCRD2フェーズIIは、今後民間事業者の選定が行われる予定とのことです。

プロジェクトの概要は、こちらの動画で紹介されています。

今回の契約について、アストロスケール創業者兼CEOの岡田光信氏は以下のコメントを出しています。

世界初の大型既存デブリ除去を目指す、ADRAS-Jの打上げ事業者が決定しました。Rocket LabのElectronのように信頼性が高く商業的にも採算に見合うロケットのおかげで、宇宙空間へ頻度・柔軟性ともに高いアクセスが可能となり、アストロスケールの事業である、宇宙のインフラと経済を支えるための軌道上サービスを前進させることができます。

様々な実証に取り組み、着実に実績を積み重ねているアストロスケール。今回の実証衛星にも期待です。

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参考記事

アストロスケール、JAXAの商業デブリ除去実証のフェーズIプロジェクトについて、Rocket Labと打上げ契約を締結