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デブリ除去サービスに挑むベンチャー企業のStarfish Spaceが約7.8億円の資金調達を発表【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/9/27〜10/3】

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デブリ除去サービスに挑むベンチャー企業Starfish Spaceが約7.8億円の資金調達を発表

軌道上サービスに取り組むベンチャー企業のStarfish Spaceが、シードラウンドの資金調達を実施し総額700万ドル(約7.8億円)を獲得しました。

今回出資した主要引受先は以下となっています。
NFX(リードインベスター)
MaC Venture Capital(リードインベスター)
PSL Ventures
Boost VC
Liquid2 Ventures
Hypothesis

Starfish Spaceは、Blue Originでほぼ同時期にFlight Sciences エンジニアだったTrevor Bennett氏とAustin Link氏の2名が2018年に創業した米国のベンチャー企業です。現在、小型衛星のランデブー及びドッキング支援ソフトウェアである”RPOD”を、宇宙機への燃料補給サービスに挑むOrbit Fabの実証衛星に搭載し、軌道上での実証を進めています。

今回獲得した資金は、軌道上の衛星に対してサービス提供する小型宇宙機”Otter space tug”の開発に活用します。Otter space tugは、大型静止軌道衛星の延命と低軌道上のスペースデブリの除去の2つのミッションに挑む予定です。また、Otter space tugは全電動式であり、将来的に自律型ロボットのインフラになることをビジョンとして掲げています。Starfish Spaceは、Otter space tugの初回打ち上げを2023~2024年に目指しており、既に軌道上サービスの実証を進めているAstroscaleNorthrop Grummanよりも小型で安価なサービスを目指すとのことです。

MaC Venture CapitalのGeneral PartnerであるAdrian Fenty氏が、今回の出資について以下のコメントを出しています。

As space becomes more and more commercialized, we see huge opportunities to solve Earth’s problems in space. Additionally, as space becomes more crowded and more regulated, we see a massive need for companies like Starfish to provide satellite services and de-orbiting.
(訳:宇宙の商業化が進むにつれて、地球上の問題を宇宙で解決する大きなチャンスがあると考えています。さらに、宇宙空間の宇宙機の数が増加し規制が整備されるようになると、Starfish Spaceのような企業の衛星延命サービスやデブリ除去の必要性が増すでしょう。)

デブリ除去や衛星の延命といった軌道上サービスに挑む企業は近年増加傾向にあり、Starfish Spaceは既に軌道上サービスの実証を進めているAstroscaleNorthrop Grummanの競合にあたります。

今後、衛星の延命サービスやデブリ除去サービスにおいてStaefish Spaceがどのような価値を提供していけるか注目です。

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