宙畑 Sorabatake

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米空軍が気象情報会社に20億円資金提供、気象衛星コンステの構築を後押し。その狙いとは【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/9/27〜10/3】

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9月30日、アメリカの大手気象情報会社Tomorrow.io(旧ClimaCell)は独自の気象衛星コンステレーション構築に向けて、米空軍から1,930万ドル(約21億円)の資金提供を受けることを発表しました。

Tomorrow.ioは9月16日に、約30機の衛星でコンステレーションを構成し、1時間に1度という高頻度でデータを取得できる計画を発表していました。

今回採択されたのは、国防省のミッションを支援するStrategic Funding Increaseプログラム(通称STRATFI)によるものです。Tomorrow.ioは気象衛星を活用して、米軍の航空機や軍需品を管理する空軍ライフサイクル管理センター(通称AFLCMC)に気象情報を提供することになります。

Tomorrow.ioの共同創業者であり、最高戦略責任者のRei Goffer(レイ・ゴファー)氏は、空軍ライフサイクル管理センターについて

「複雑な環境下で気象情報を扱うのに前向きかつ最前線にいる組織であり、我々にとって理想的なパートナーです」

と語っています。

地球温暖化が進み異常気象の発生が増えるなか、より高精度・高頻度の気象情報ニーズが高まることでしょう。。その一方で、衛星コンステレーションの構築には膨大なコストがかかります。いち早く政府との連携をとることに成功したTomorrow.ioが、今後どのように事業を拡大していくのかに注目が集まりそうです。

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参考

Tomorrow.io Awarded $19.3 Million U.S. Air Force Contract to Support Company’s First Weather Radar Satellites

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