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小型気象衛星コンステの価値創出に前進。気象情報会社Tomorrow.ioのレーダー衛星、降水量予測を高い精度で実現【宇宙ビジネスニュース】

【2024年2月5日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

1月29日、アメリカの大手気象情報会社Tomorrow.ioは、同社が打ち上げたレーダー衛星2機の初期データが降水量の予測において高い精度を示したことを発表しました。

Tomorrow.ioは気象観測を目的とした衛星のコンステレーションを低軌道に構築し、地上のセンサでは見られない、全世界の降水量やそのほかのパラメーターを高解像度かつ1時間ごとに取得する計画を発表しています。2023年4月に初号機「Tomorrow-R1」、6月に2号機「Tomorrow-R2」を打ち上げました。

Tomorrow.ioの大気データサイエンティストであるジョー・マンチャック氏は、「Tomorrow.ioの製品は、多くの統計カテゴリーにおいて全球降水観測(GPM)計画のKaPRと同等かそれ以上の性能を有しています」と述べています。

宙畑メモ全球降水観測(GPM)計画
GPM計画とは、地球全体にわたる高頻度・高精度の雨観測を行う、アメリカと日本が中心となって進めている共同ミッションです。コア衛星は2014年にH-ⅡAロケット23号機で打ち上げられました。日本が開発した二周波降水レーダ(DPR)には、強い雨の観測が可能なKu帯の降水レーダ(KuPR)と、弱い雨や雪の検出に有効なKa帯の降水レーダ(KaPR)が搭載されています。
参考: 全球降水観測(GPM)計画

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