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京都大学とJAMSTECが基礎研究を行うオーシャンアイズ、月額330円から使える海釣りアプリをリリース!【宇宙ビジネスニュース】
【2022年2月21日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
京都大学イノベーションキャピタルからの出資とJAMSTECからのベンチャー認定を受け、漁師向けの海況情報提供を行うオーシャンアイズ社より、月額330円(税込み)から利用できる、個人経営の沿岸漁業者さんや趣味の釣り人にもおすすめの海況情報提供サービスがリリース。
現在1海域当たり月額330円のベーシックプランで確認できるのは、気象衛星ひまわりの観測データから算出した現在・明日の海面水温データ。
オプションをつけると「現在・明日の潮流(0m、20m)」「現在・明日の中層水温(20m)」「現在・明日の潮目」といったよりリッチな海況情報を知ることができるようです。
宙畑でも衛星データを用いた海釣りを行い釣果があったという記事を出していましたが、その際に利用した衛星データは2日前のデータでした。
衛星データ入門
宙畑編集部
まさに目からウロコ! 衛星データで見つけた漁場の釣果が凄かった
一方で、オーシャンアイズ社が提供する海況情報は、海洋物理学の数値モデルに基づいてスーパーコンピュータが海況を計算する手法を用いており、2時間前の海水温を提供することが可能になっているとのこと。
雲がかかっているとデータを確認できない!というよくある衛星データの課題も、独自のAI技術で表面海水温情報を復元した「雲除去」データを表示しているそう。
2kmメッシュの解像度でデータが提供されるため、島嶼部や内海といった海域でも利用が可能で、まさに趣味の釣り人にもうってつけのサービスと言えるでしょう。
オーシャンアイズ社のHPを見ると、現在海況情報が確認できるエリアは限られており、ご利用可能海域の追加ご要望を受付中!とのこと。ぜひ、海釣りにおける衛星データ活用に興味がある方はサービスを確認してみてください。
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