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Ursa Spaceが資金調達を発表し1600万ドルを獲得【宇宙ビジネスニュース】

【2022年3月28日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

Ursa Spaceが資金調達を発表し1600万ドルを獲得

SAR衛星データを解析することで様々な業界の課題解決に取り組んでいるUrsa Space Systemsが、Dorilton Venturesがリードインベスターを務めるシリーズCラウンドの資金調達で1600万ドル(約19.5億円)を獲得しました。本ラウンドには、Razor’s Edge VenturesRRE VenturesPaladin Capital Groupなどの既存投資家も参加しました。

Ursa Spaceは今回獲得した資金を、顧客需要の大幅な増加に対応するための投資のほか、セールス組織の拡大に活用する予定です。

Ursa Spaceは数百機の小型SAR衛星のデータを利用し、物流・保険など多数の業界の課題解決に取り組んでいます。また、Ursa Spaceは2022年1月にAmazon Web Servieces(AWS)と新たなパートナーシップを発表し、同社の画像サービスカタログとデータ分析サービスがAWS内のサービスの一つであるAWS Data Exchangeに掲載される予定です。

Ursa Spaceの共同創業者兼CEOであるAdam Maher氏は、今回の資金調達について以下のコメントを発表しています。

Ursa Space was founded seven years ago with the goal of making satellite data more accessible to a broad range of people. I’m proud to say we’ve made tremendous progress toward this goal by eliminating many of the barriers that people faced when trying to get answers from satellite imagery.
(訳:Ursa Spaceは、衛星データをより多くの人々が利用できるようにすることを目標に、7年前に設立されました。ユーザーが衛星画像を活用し新たな知見を得ようとする際の課題を取り除くことでこのビジョン達成に近づいていることを誇りに思います。)

日本の宇宙ベンチャーでもQPS研究所Synspectiveなどが、SAR衛星を利用した事業に取り組んでいます。まだまだ衛星データの利用には課題がありますが、さまざまな事業者が課題解決に取り組むことでさらに利用が広がっていくことに今後も期待です。

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