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日本発の宇宙ベンチャーispaceの月着地船、2022年11月以降に打ち上げへ【宇宙ビジネスニュース】
【2022年7月25日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
7月20日、月面探査を計画するispaceがランダー(着陸船)の打ち上げ時期を最短で2022年11月に設定したと発表しました。
今回の打ち上げは「ミッション1」とされていて、ランダーにはJAXAと玩具メーカーのタカラトミーらが開発した変形型月面ロボットやUAEドバイの政府宇宙機関・MBRSCの月面探査ローバーRashidなど7個のペイロードが搭載される予定です。
ispaceによると、2021年6月に開始したランダーのフライトモデルの組み立て作業は2022年5月に完了しました。
宙畑メモ
フライトモデルは実際に打ち上げるモデルのことです。衛星製造においては、熱構造モデルや電気試験などを行うエンジニアリングモデルなど、それぞれの試験をするために必要な機能を搭載した機体をいくつか製造します。
6月からは、過酷な宇宙空間での稼働に向けた振動試験、熱真空試験、機能試験などの最終試験を実施しているといいます。試験は9月に完了する予定で、その後ランダーは打ち上げ予定地であるフロリダへ輸送されます。
また、7月22日にはispaceが参画しているチームのDraperが契約主体者となり、NASAの商業月面輸送サービス(CLPS)の一環で輸送ミッションを受注したことが発表されました。契約金は7300万ドル(約99億5000万円)で、月面の裏側にある「シュレーディンガー・ベイスン盆地」にペイロードを輸送します。
民間による月面輸送が実用化することで、月面探査や開発はさらに加速していくのではないでしょうか。
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井上榛香