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豪ロケット企業が2024年に相乗り打ち上げを計画。部品単位の搭載が可能なサービス「カンガルー」とは【宇宙ビジネスニュース】

【2022年10月31日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

小型ロケットと衛星を開発するオーストラリアのGilmour Space(ギルモアスペース)が2024年後半にライドシェアミッションを実施します。

Gilmour Spaceは2012年に創業したベンチャー企業で、地球低軌道に最大305kgのペイロードを輸送可能なエリスロケットの初の商業打ち上げを2023年初頭に実施する予定です。すでに、オーストラリア政府やオーストラリアの衛星事業者を中心に、衛星の打ち上げを受注しています。

2022年9月には2024年後半にライドシェアミッション「キャラバン-1」を実施する計画を発表しました。

さらに、10月24日には100 kgの科学機器やスラスタなど、複数のペイロードを搭載できる技術実証衛星「カンガルー-1」をキャラバン-1に搭載する計画を発表しました。この技術実証衛星はGilmour Spaceとオーストラリアのグリフィス大学が共同で開発しているものです。

プロジェクトマネージャのショーン・ケニヨン氏は

「私たちのカンガルー-1ミッションは、IoTレシーバやハイパースペクトルカメラなど個別もしくは特定のペイロードを(バス部を開発しないことで)リスクとコストを抑えて、技術を迅速に実証して『飛躍』したいお客様向けです」

とコメントしています。

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参考

Gilmour Space offers tech demo satellite mission from Australia in 2024

Gilmour Space announces first 'Caravan' rideshare mission to LEO

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