ニュース
SpaceXが政府機関向けの衛星サービス「Starshield」を公表。Starlinkを超える高保証の通信を実現【宇宙ビジネスニュース】
【2022年12月12日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
12月2日、SpaceXは打ち上げ能力と通信技術を活用した政府向けの衛星サービス「Starshield」を公式Webサイトで紹介しました。
公式Webサイトによると、Starshieldでは顧客の要望に応じて多様なペイロードに搭載できるモジュール設計の衛星バスを開発します。初期段階では、地球観測とグローバル通信分野に重点を置く計画だといいます。
同社が既に提供している衛星通信サービス「Starlink」はエンドツーエンドの暗号化された通信を用いてますが、Starshieldではより高保証の暗号化機能を使用するということです。
宙畑メモ
衛星がサイバー攻撃の標的になるケースが増えていて、セキュリティを堅牢化するニーズが高まっています。
宇宙ビジネス
宙畑編集部
車も衛星もハッキングされる時代!?注目が集まる衛星のサイバーセキュリティ
さらに、顧客の既存の衛星に通信端末を追加すると、衛星間レーザー通信技術を利用して、衛星をStarsheld衛星のネットワークに接続することもできます。
SpaceXの通信サービスは米国防省が導入を検討していることが報道されていて、政府機関からの注目が高いことがうかがえます。今回SpaceXがStarshieldを公にしたことで、政府機関による導入検討が一層進むことが期待されます。
宙畑編集部のおすすめ関連記事
ニュース
宙畑編集部
SpaceX、航空機向けのStarlink新サービス「Starlink Aviation」を発表。月額費用は180万円から【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
スカパーJSATの衛星がSpaceXの「Starship」で2024年に打ち上げへ。開発状況や価格等を考慮し選定【宇宙ビジネスニュース】
今週の宇宙ニュース
ニュース
宙畑編集部
NASAはGeoCarbミッション中止を発表。温室効果ガスの測定を行う代替ミッションの検討へ【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
JAXAとアストロスケール、衛星の燃料補給事業のコンセプト共創へ。補給前提の設計でない衛星も対象【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部