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GHGSatが二酸化炭素排出の観測に特化した初の商業衛星を23年後半に打ち上げ。データの需要拡大を受けて【宇宙ビジネスニュース】
【2023年2月6日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
1月31日、小型衛星による温室効果ガスの排出量のモニタリングに取り組むGHGSatが、二酸化炭素の排出源のモニタリングに特化した世界初の商業衛星「GHGSat-C10」を2023年後半に打ち上げる計画を発表しました。
GHGSatは2011年の創業以来、6機の衛星を打ち上げ、運用しています。2016年に打ち上げられた実証衛星「Claire」は、二酸化炭素とメタンの排出量をモニタリングできるように設計されていました。しかし、温室効果が高いメタンの排出データの需要が高まったことから、続く5機の衛星はメタンの排出量のモニタリングに特化した設計となっていました。
近年、二酸化炭素の排出量についても政府や企業、投資家、一般市民が責任を追求する流れに変わってきたことから、二酸化炭素の排出量のモニタリングに特化した衛星を打ち上げることになったということです。
さらに、GHGSatは二酸化炭素の排出データをプラットフォーム「SPECTRA」に搭載し、顧客やパートナーが簡単にアクセスできるように改良を行っているといいます。
データにアクセスするハードルが下がれば、二酸化炭素排出量の削減に向けた意識が高まったり、具体的な行動も加速したりするのではないかと期待されます。
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