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温室効果ガス監視サービスを展開するGHGSatのペイロードはSpireの小型衛星に搭載され2023年に打ち上げ予定【宇宙ビジネスニュース】

【2022年9月19日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

温室効果ガス監視サービスを展開するGHGSatのペイロードはSpireの小型衛星に搭載され2023年に打ち上げ予定

小型人工衛星を活用してメタンガス等のモニタリング事業を展開するカナダ発のベンチャー企業GHGSatが、超小型衛星コンステレーションを用いた船舶の位置情報(AIS)取得やGPS掩蔽観測からデータ分析まで行うSpire Global(NYSE: SPIR)とのhosted payload(衛星に間借りすること)サービス契約を発表しました。今回の契約内容は、2023年にSpireが打ち上げ予定の3機の16U小型衛星にGHGSatの観測機器を搭載することになっています。

GHGSatは、現在6機の小型衛星を運用しています。同社の小型衛星によって取得されたメタンガス排出量は、石油やガス・石炭採掘・廃棄物管理・農業といった産業からの排出を監視するために使用されています。GHGSatのサービスは、温室効果ガスの排出量可視化、事業者のネットゼロの達成に不可欠であり、政府・研究機関・UNEPの国際メタン排出観測所(IMEO)といった国際機関も、透明性が高い温室効果ガスの排出量を必要としています。

GHGSatのCEOであるStephane Germain氏は、今回の契約に関して以下のコメントを出しています。

Hosting GHGSat payloads on Spire satellites allows us to focus on monitoring rather than on satellite manufacturing and operations.
(訳:GHGSatのペイロードをSpireの衛星でホスティングすることにより、衛星の製造や運用よりも、データ分析(モニタリング)に集中することができます)

近年注目を集める、温室効果ガスの排出量の把握。小型衛星を活用してメタンガスの排出モニタリングサービスを展開するGHGSatの今後の事業展開に注目です。

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参考記事

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