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衛星を活用し温室効果ガス監視に取り組むGHGSatが打ち上げ約10日後に観測画像を公開【宇宙ビジネスニュース】

【2022年6月13日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

衛星を活用し温室効果ガス監視に取り組むGHGSatが打ち上げ約10日後に観測画像を公開

温室効果ガスの排出モニタリングを行うカナダのベンチャー企業GHGSatが、新しく打ち上げた衛星3機によって捉えた画像を6月3日に公開しました。 “Luca”、“Penny” 、“Diako”と名付けられた3機の衛星は、5月25日にSpaceXFalcon9で打ち上げられ、5月28日にメタンガスの撮像を行っていました。

今回公開された画像では、中央アジアの石油ガス採掘場から排出するメタンガスの様子を捉えていることがわかります。

GHGSatのCEOであるStephane Germain氏は、以下のコメントを発表しています。

These early results are exciting for our team as we scale to meet the growing demand for accurate greenhouse gas emissions data.
(訳:これらの初期成果は、正確な温室効果ガス排出データ監視の需要に応える我々にとって非常に喜ばしいことです。)

同社は世界のメタンガス濃度が見られるサービスPLUSや、温室効果ガスの排出量データ管理ポータルSPECTRAを展開しています。2023年には更に4つの衛星を打ち上げコンステレーションを拡大する予定です。持続可能な世界を目指すため、地球温暖化の影響と考えられる温室効果ガスの監視に取り組むGHGSatから今後も目が離せません。

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