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衛星バスメーカーNanoAvionicsがリトアニアに製造拠点を開設。大型案件の需要にも対応可能に【宇宙ビジネスニュース】
【2023年2月13日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
2月9日、衛星バスの製造などを手掛けるNanoAvionicsが、リトアニアの首都ビリニュスに製造・組立・統合・試験を実施できる施設を開設したことを発表しました。
リトアニアの製造拠点についてNanoAvionicsの創業者兼CEOのヴィテニス・ブザス氏は
「技術系企業や科学研究機関が集まることで有名な地区にあり、優秀な人材を集めるのにも理想的な立地です」
と述べています。
NanoAvionicsは本社をリトアニア、そのほかアメリカとイギリスに製造拠点などを構えていました。今回新たにリトアニアに製造拠点が拡充されたことにより、衛星コンステレーションや大型衛星を製造する需要にも対応できるようになったといいます。加えて、リトアニアの製造拠点は、新製品開発における主要な拠点としての役割も担います。
さらにNanoAvionicsは、2023年内に全拠点の従業員数の合計を250人に、各拠点で100人以上を雇用するという目標を掲げているそうです。
リトアニアは2021年5月に欧州宇宙機関(ESA)の準加盟国になりました。2022年12月にはリトアニア経済革新省が、ESAのビジネスインキュベーションセンターをリトアニアにも設置することを発表し、宇宙スタートアップの創業支援にも積極的な姿勢がうかがえます。
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