炭素排出量モニタリングのGHGSatがC1ラウンドで65億円調達。日本の脱炭素テックファンドも出資【宇宙ビジネスニュース】
【2023年9月12日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
9月7日、小型衛星による温室効果ガスの排出量のモニタリングに取り組むGHGSatがシリーズC1ラウンドで総額4400万ドル(約65.2億円)を調達したことを発表しました。プレスリリースによると、2011年の設立以来GHGSatの調達額は累計1億2600万ドル(約186億円)に達したということです。
今回出資したのはFonds de solidarité FTQ、Investissement Québec、カナダ事業開発銀行Capital、Climate Investments、モントリオール銀行らです。さらに、脱炭素社会の実現をデジタル技術で推進する日本企業ENECHANGE(エネチェンジ)が運営するジャパンエナジーキャピタルがGHGSatに出資しました。
ジャパンエナジーキャピタルから出資を受けたことについて、GHGSatのCEO ステファン・ジェルマン氏は「日本市場へのより良いアクセスを実現し、それがもたらす新たな機会に期待しています」と述べています。
GHGSatはこれまでに9機の衛星を打ち上げています。今後は2023年末までに3機、2024年に4機の衛星が打ち上げられる予定です。9月6日に発表されたプレスリリースでは、観測頻度が当初の計画の2倍に向上したことも報告しています。
また、GHGSatのサービスによって世界中の産業施設から排出される二酸化炭素560万トンの削減を計測したということです。これは1年間に走行するガソリン乗用車120万台以上分に相当します。
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参考
GHGSat completes Series C1 funding to accelerate commercialization
ENECHANGE、温室効果ガス排出量モニタリングの世界的リーダーであるGHGSat社へ出資
Microsatellites Surpasses Performance Expectations in Greenhouse Gas Monitoring