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オランダがアルテミス協定の31カ国目の署名国に。産業界によるアルテミス計画参加も【宇宙ビジネスニュース】
【2023年11月6日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
11月1日、NASAのビル・ネルソン長官とオランダ宇宙局のハーム・ファン・デ・ヴェテリング局長がアルテミス協定に署名しました。
宙畑メモ アルテミス協定
有人月面着陸を目指すアルテミス計画を見据え、宇宙利用の基本原則をまとめたものです。
アルテミス協定は、米国、日本、カナダ、英国、イタリア、ルクセンブルク、オーストラリア、UAEが2020年10月に署名した後、韓国、ニュージーランド、フランス、ドイツらが署名しています。10月にはアイルラインドが署名し、オランダは31カ国目の署名国となりました。
エアバスのオランダ拠点は、アルテミス計画で使用される宇宙飛行士を乗せて地球と月を往復するオリオン宇宙船のソーラーパネルを提供していることから、「欧州宇宙機関を通じて、(オランダの)産業界はすでにアルテミス計画に参画している」とオランダ宇宙局はいいます。
ハーム・ファン・デ・ヴェテリング局長は、「宇宙開発は、制度的にも商業的にも、電光石火のようなスピードで進んでおり、責任ある宇宙利用に関する国際協定が求められています。オランダは、協定を結ぶ必要性を認識しており、欧州と国連の両方の文脈で、政策、規則、規制の策定において積極的な役割を果たしています」と述べています。
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参考
NASA Welcomes Netherlands as Newest Artemis Accords Signatory
The Netherlands signs NASA accords for good cooperation in space