宙畑 Sorabatake

ビジネス事例

3月4日(月)「ハイパースペクトルセンサで地球全体を見ると何が分かる?利用の最前線と未来」開催!

2024年3月4日(月)19:00に開催するイベント「ハイパースペクトルセンサで取得したデータの最新の利用事例と仕組み」について、その概要と参加方法をまとめました。ぜひご参加ください!

ハイパースペクトルセンサについてもっと学びたい、HISUI含むハイパースペクトルセンサで得られたデータを活用した事例を知りたい、ハイパースペクトルセンサの未来を知りたい方にぴったりなイベント「ハイパースペクトルセンサで地球全体を見ると何が分かる?利用の最前線と未来」が2024年3月4日(月)19:00より開催されます。

当日は、宙畑編集長の中村がファシリテーターとなり、一般財団法人 宇宙システム開発利用推進機構の立川哲史さん、武田知巳さんが登壇。ハイパースペクトルセンサの基本から、ハイパースペクトルセンサHISUIのデータ利活用例、今後の展望まで、参加者の方からのアイデアや質問も交えたインタラクティブなトーク形式で90分たっぷりとお話します。

本記事ではハイパースペクトルセンサとHISUIについての簡単な紹介とイベントの概要を紹介します。

(1)ハイパースペクトルセンサとは、HISUIとは

まずは、今回のイベントテーマであるハイパースペクトルセンサについて紹介します。

ハイパースペクトルセンサは、通常の光学センサ(マルチスペクトルセンサ)のバンド数がより高精細になったセンサです。例えば、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に搭載されているハイパースペクトルセンサ「HISUI」では185個もの波長を観測することができます。

では、波長をより細かく観測できると何がよいのでしょうか。詳細はイベントでさらにお話しますが、植物や岩石などの物体は、固有の波長特性(どの波長で強く反応するか)を持っています。マルチスペクトルセンサの場合も、固有の波長特性から物体の識別を行うことは可能ですが、ハイパースペクトルセンサの場合は、マルチスペクトルセンサのデータを活用するよりもさらに細かく物体の識別が可能になります。

例えば、植生指標の1つにNDVIがあります。NDVIは、従来のマルチスペクトルセンサの赤色の可視光線と近赤外線を使って、2種類の波長の反射光の差から計算されます。光学画像として写真のように森林などを見ることもできますが、特定の波長を抜き出して組み合わせることで、植生の健康状態や密度まで評価することができるのです。そのうえで、本イベントのテーマである100個以上もの波長を観測できるハイパースペクトルセンサのデータを用いれば、さらに精度高く、より細かく植物の分類も行うことができます。

もちろん、ハイパースペクトルセンサの利用用途は上記だけにとどまりません。鉱物探査や農作物の安定供給にも利用されています。イベントでは特に利用事例について時間をとってご紹介予定です。

また、イベント前にハイパースペクトルセンサの予習をしたいという方は、宙畑の過去の記事もぜひご覧ください。

先に紹介した通り、日本ではHISUIというハイパースペクトルセンサが、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に搭載され、2020年9月からデータ取得されています。HISUIのデータは、衛星データプラットフォームTellusから無料で一部のデータが見られます。

※2024年3月22日より、HISUIのデータ利用、申し込みは停止しております。ご了承お願いいたします。

(2)イベント概要

以下、本イベントの概要を記載しています。

参加をご希望の方は登録をお願いいたします。特にオフライン参加は人数は先着40名と限られておりますのでお早めにお申し込みください。

■応募フォーム
オフラインでの参加(先着40名)※応募が40名に達しました。応募いただいたみなさま、ありがとうございました。
オンラインでの参加

■タイトル
ハイパースペクトルセンサで地球全体を見ると何が分かる?利用の最前線と未来

■参加いただきたい方
ハイパースペクトルセンサについて学びたい方・興味がある方
ハイパースペクトルセンサのデータを見たい方、利用例を知りたい方
ハイパースペクトルセンサの今後が気になる方、次期センサに興味がある方

■会場や日時などの概要
会場:さくらインターネット株式会社東京支社32階(東京都新宿区西新宿7-20-1 住友不動産西新宿ビル)
日時:2024年3月4日(月)19:00~20:30 ※受付開始18:30
募集人数(オフライン):最大40名(応募を締め切りました)
※オンラインの人数制限は設けておりませんが、事前のお申し込みをお願いいたします
参加費:無料
主催:一般財団法人 宇宙システム開発利用推進機構

■プログラム
18:30 受付開始
19:00 インプットセッション:宇宙ビジネス、衛星データ利用の今
19:10 ハイパースペクトルセンサの今を理解
-利用事例紹介
-仕組みと解析手法実例の紹介
-国内外のトレンド

19:50 ハイパースペクトルセンサの未来ディスカッション
-性能が上がったら何が変わる?
-利用する企業/人が増えたら何が変わる?

20:30 懇親会(オンラインでの配信はございません)
21:00 終了

■登壇者紹介
一般財団法人 宇宙システム開発利用推進機構 立川 哲史氏
一般財団法人 宇宙システム開発利用推進機構 武田 知巳氏
衛星データプラットフォーム「Tellus」オウンドメディア 宙畑編集長 中村 友弥

(3)イベントの魅力

冒頭で紹介した通り、本イベントではハイパースペクトルセンサのプロフェッショナルであるJSS(宇宙システム開発利用推進機構)から立川さんと武田さんのお二方にご登壇いただき、センサの仕組みや事例についてご紹介いただきます。

前半のセッションでは、実際にさまざまな産業で活躍する、もしくは実証が進むハイパースペクトルセンサの利用例についてご紹介します。会場・オンラインの参加者からも質問をいただきながら、参加者の産業での利活用例にも触れる予定です。さらにハイパースペクトルセンサの実際の利用事例について、どのように解析しているのか深掘りし、その解析手法の面白さについても理解を深めます。

後半ではハイパースペクトルセンサの未来についてのディスカッションを予定。登壇者と参加者でコミュニケーションをとりながら、センサの性能が上がることでどのような利用が期待されているのか、データを使う人や企業がどのように変わっていくのか一緒に考え、次世代のハイパースペクトルセンサ利用への期待とともに、これからの未来を広く思索する機会を提供します。

(4)まとめ

今回のイベントは、ハイパースペクトルセンサの現状から次期センサまで、つまり基礎から応用まで広く学べる内容となっております。その中でも、ハイパースペクトルセンサの利用事例に重点を置いて進行する予定ですので、ハイパースペクトルセンサから得られるデータの利用方法を広く探している方に強くおすすめします。ご興味のある方は、以下のページから事前登録をお願いします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

■応募フォーム
オフラインでの参加(先着40名)※応募が40名に達しました。応募いただいたみなさま、ありがとうございました。
オンラインでの参加

参考

とある地球観測衛星の進歩~ASTERからHISUIへ~