宙畑 Sorabatake

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宇宙分野のビジネスモデルの健全性が問われる年に【週刊宇宙ビジネスニュース 2/4~2/10】

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2/4-7に開催された、SmallSat Symposiumにおいて、小型衛星分野は、事業計画やビジネスモデルの観点から、今年新たな課題に直面することになるのではないか、ということがパネルディスカッションで話題になったようです。

小型衛星分野は、ここ数年で大きな投資を享受し、成長してきました。
実際に、SpaceWorksが公開している超小型衛星分野に関する資料によると、2017年を境に、右肩上がりで成長していることが分かります。これは、衛星の打ち上げ計画等を反映して予想されており、今後多くの衛星打ち上げの「計画」があるからこそ、右肩上がりになっている、とも言えるのです。

衛星分野の市場規模予測 Credit : SpaceWorks

しかしながら、多くの企業が、多くの衛星を打ち上げてコンステレーション構築を計画している中で、すでに先行してコンステレーションを構築しているベンチャーの民間市場での売上が、想定されていたほどでもなさそうだ、ということも一部では感じられていそうです。

このような状況下で、2019年は各ベンチャーが投資を受ける際に述べてきた事業計画やビジネスモデルが実現できそうか、見定められる年となりそうだ、ということのようです。
これは何も衛星分野だけに限った話ではなく、ロケット分野においても、多くの企業が打ち上げ計画を発表しているものの、実際にそれだけの需要があるのか?ということにも疑問が生じているようです。
衛星・ロケット問わず、似たような仕様の機体やビジネスモデル、サービス計画が見受けられ、いかに他と差別化できるか、ということもポイントとなりそうです。

宇宙分野は先行投資が非常に必要な分野でもあり、計画実現に向けて、投資がどのようになっていくのか、重要な局面となります。
すでに大型投資を受けているPlanet、SpireやOneWebなどの企業が、彼らが描いていた青写真を実現できるか、ということや、各国の経済状況も、今後の投資規模の拡大を左右する要因となりそうです。

CopernicusプログラムやTellusプロジェクトなど、各国共に衛星データ利用用途の拡大への施策を打ち始めています。この施策がうまくいけば、利用用途が拡大する、ということは衛星データに需要が生じる、つまり衛星やロケットへの需要が生じる、ということにつながります。
投資規模が果たして2019年はどうなっていくのか、市場規模がどうなっていくのか、そして利用用途は拡大されるのか、といった観点で宇宙業界を眺めてみるのも良いかもしれません。

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