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スペイン発ロケットベンチャー・PLD Spaceが約132億円を調達。工場の建設へ【宇宙ビジネスニュース】
【2024年4月29日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
4月23日、ロケット開発に取り組むスペインのベンチャー・PLD Spaceが7800万ユーロ(約132億円)の出資を受けたことを発表しました。
さらに、PLD Spaceはスペイン政府による支援プログラム「PERTE Aerospace」で2024年1月に4200万ユーロ(約71億円)の提供を受け、2011年の創業以来の調達総額は1億2,000万ユーロ(約203.4億円)になったといいます。
PLD Spaceは、最大100kgのペイロードを搭載でき、高度150kmまで飛行できるサブオービタル・ロケット「MIURA1」や、再利用可能な小型衛星の軌道投入専用ロケット「MIURA5」を開発しています。
2023年10月には、MIURA1をスペイン国立航空宇宙技術研究所(INTA)の射場から打ち上げ、高度46kmに到達しました。
今回調達した資金は、スペイン東部の都市・エルチェの工場建設などに充てられます。
さらに、PLD Spaceは、フランス宇宙機関(CNES)と協力し、2024年中にフランス領ギアナにMIURA 5の発射基地を建設する予定だといいます。
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